関東地域イベント:被爆体験を語り継ぐストーリーテラー 近藤紘子氏
近藤紘子氏をお迎えした関東地域イベントは、感動的で意義深く、参加者に強い影響を与える催しとなりました。本イベントは、TOMOアラムナイ地域代表のエミリー・ウィルソン氏およびTOMOアラムナイの松木耕氏が、1Future productionsとの協力により企画・開催しました。
この日伝えられたメッセージは、人から人へ、人と人との絆を通じて教訓を受け継ぎ、再び同じ過ちを犯さないことの大切さでした。
近藤氏は、ご自身の生存体験と心の成長を語られる中で、時間があっという間に過ぎていったといいます。生後わずか8か月で広島の原子爆弾投下を経験されました。お父上は牧師であり、米国との良好な関係を築かれていたことから、家族全員が米国のテレビ番組「This is your life」に招かれました。その場で、広島に原爆を投下したB29、「エノラ・ゲイ」の副操縦士であったルイス大尉と出会い、彼は自身の行為を悔いて涙を流しました。当時10歳の近藤氏はその手を取り、果たしてそれが共感であったのか、あるいは赦しであったのか、適切な言葉で言い表すことはできないものの、そこに憎しみは無く、彼の涙を目にして初めて抱いた感情であったことは確かでした。
近藤氏のお話の後、出席者全員が自身の思いを共有し、この日を通じて共通の理解とコミュニティ意識が育まれました。当日は20名ほどが参加し、その大半はTOMOアラムナイでしたが、米日カウンシル会員の沖秀一氏、宇佐美篤志氏、さらにThe Japan Timesの記者も出席されました。
参加者の言葉より
- 「人間性こそが、戦争や同じ過ちを繰り返さないための真の抑止力である。」
— 沖秀一氏(USJC会員) - 「世の中にインパクトを与えるものとして、しっかり伝えていきたいと思っています。」
— 宇佐美篤志氏(USJC会員)