TOMODACHI世代:小松夏実
小松夏実氏は、2017年9月から、ライス大学で電気・コンピューター工学を専攻する博士課程を履修しています。慶応義塾大学では物理情報工学科で学士号を取得しました。大学3年の時、TOMODACHI住友商事奨学金プログラムの支援を受け、ライス大学での交換留学プログラムに参加しました。また2017年には、ライス大学で開催された女子大学生対象のTOMODACHI STEM @ Rice University for Female Student Programに参加しました。現在、次世代半導体と再生可能エネルギーデバイスのための半導体ナノ物質について研究しています。
小松氏にTOMODACHIイニシアチブとの出逢いから現在に至るまでのお話を伺いました。
はじめまして、ライス大学博士課程に在籍する小松夏実です。
現在は大学院で研究に励む日々ですが、実は、数年前まで博士課程はおろか大学院進学さえ考えていませんでした。特に目標もなく、せっかく入った大学での日々を無駄にしていると感じていました。そんな自分を変えようと応募した交換留学と2つのTOMODACHIプログラム。それらを通じて出会えたたくさんの方々の情熱が、私の人生を大きく変えてくれました。
1つ目のTOMODACHI住友商事奨学金プログラムは、米国への交換留学生に対し経済的支援とリーダーシップ研修を提供するプログラムです。研修を通じ、様々な分野で活躍するリーダーとお会いする機会を頂きました。分野は違えども、共通していたのは仕事に対する熱意でした。私は非常に感銘を受け、これがきっかけで自分の人生の目標を真剣に探し始めました。今研究が大変でも頑張ることができるのは、このとき見つけた情熱のおかげです。
続いて参加したTOMODACHI-STEM @ Rice University Programでは、ライス大学にて5週間にわたる研究インターンシップを経験しました。一緒に研究した大学院生は、「我々の研究が世界を救うんだ!」という熱意あふれる人ばかりでした。その情熱に打たれた私は、自分もこのような刺激的な環境で研究したいと強く思うようになりました。
2つのTOMODACHIプログラムを通じ、再生可能エネルギー関連の研究に従事したい、その第一歩としてアメリカで博士号を取りたい、という目標ができました。数年前は想像もしなかった進路に俊巡しましたが、それでも踏み出せたのは、プログラムで出会った方々と経験が背中を押してくれたからです。
また、先般米日カウンシルが主催した「日本経済テキサスサミット」で登壇する機会をいただきました。この経験を通して、人と人との繋がりでこんなに多くの新たな機会が生まれるのか、と繋がることの大切さを再認識しました。米日カウンシル、TOMODACHIイニシアチブのプログラムで出逢った方々は、高い志や大きな夢もつ素敵な方ばかりです。そんな方々の繋がりが、たくさんの素晴らしい機会に結びつくよう、TOMODACHI世代の一員としてこれからも貢献していきたいです。