TOMODACHI 日本アムウェイ財団 東北ミライリーダー・プログラム 2025 最終発表会:気仙沼の高校生が描く未来の地域活性化
2025年7月27日、宮城県気仙沼市の「気仙沼アムウェイハウス 拓(ヒラケル)」にて、「TOMODACHI 日本アムウェイ財団 東北ミライリーダー・プログラム 2025」の最終発表会が開催されました。約7ヶ月にわたるプログラムに参加した気仙沼の高校生15名が、これまでの学びと地域への想いを込めて考案した地域活性化プランを発表しました。
米国研修から帰国後、参加者たちはデザイン思考やロジックモデルを活用し、チームごとに地域活性化プランの作成に取り組みました。そして迎えた7月27日の最終発表会には、気仙沼市の菅原茂市長をはじめとする地元自治体や学校関係者、講師を務めた地元の事業者や団体、保護者など、約50名が参加しました。
各グループは、米国での学びと気仙沼の地域特性を融合させ、自分たちが実現したい魅力的な気仙沼の姿を描き、プレゼンテーションを行いました。
- グループ1:アートで彩る気仙沼
NYの街のあちこちにあったアートからアディアを得て、「気仙沼×アート」 をテーマに、アートと地域の伝統を融合させた 「防潮堤アート」 を提案。お祭りをコンセプトに、住民も観光客も、子供から大人までが一体となって楽しめる、魅力的な街づくりへ。 - グループ2:高校生と創る、地元愛あふれる気仙沼
米国研修で学んだ文化継承の視点を取り入れた、空き家を活用した 、気仙沼の観光キャラクター「ホヤぼーや」や漁船の世界観を取り入れた内装の「コンセプト民宿」 を提案。地元高校生との交流イベントも企画し、気仙沼の人々の温かさで溢れる街を目指す。 - グループ3:気仙沼が一体となる「まちなか文化祭」
NYやDCでは地元の人たちが連携しあって、地域の課題解決をしていたことからインスピレーションを得る。気仙沼に住み続けたい、移住したいと思えるような魅力的な街を目指し、地域の人々が連携する 「まちなか文化祭」 を提案。漁師によるトークライブや魚さばき体験、大漁旗やホヤぼーやのデザインコンテストなど、参加型のイベントを通じて気仙沼の文化を継承しながら、内外の交流を促進する。
発表後、気仙沼市の菅原茂市長は、「プレゼンテーションからは、皆さんが多くのことを感じてきた様子が伝わりました。気仙沼の将来を担う若者として、必ず世界と関わりながら生きていくことになるでしょうし、気仙沼もそうしたまちでありたいと思います。」と述べられました。さらに、今回の経験を糧に、自ら考え行動する力を伸ばしてほしいと、激励の言葉を贈られました。
また、一般財団法人 日本アムウェイ財団 代表理事の佟嘉楓氏は、「皆さんの言葉から気仙沼への深い愛情、仲間と共に学んできた時の重さ、そして自分の力で自分たちのまちを作っていきたいという真っ直ぐな気持ちが伝わってきました。」と生徒たちの熱意と成長を称賛し、今後の活躍に期待を寄せました。
参加者の尾形聖菜氏 は「今回のプログラムを通じて、内から見る気仙沼と外から見る気仙沼とでは見え方が全く異なり、自分が思っていたよりも気仙沼は魅力的な市であることを渡米研修や事後研修から実感することが出来ました。この魅力的なまちである気仙沼を将来よりよいまちにしたいと強く思うようになりました。」と述べました。本プログラムは、一般財団法人 日本アムウェイ財団の多大なご支援と、気仙沼市と気仙沼地域開発株式会社からの後援のもと実現されました。