第2回「TOMODACHI 日本アムウェイ財団 東北ミライリーダー・プログラム」:米国研修を開催
2024年3月24日から4月3日にかけて、第2回「TOMODACHI 日本アムウェイ財団 東北ミライリーダー・プログラム」米国研修が開催され、岩手県陸前高田市の高校生16名が、ニューヨークとワシントンD.C.の様々な訪問先で、観光、ホスピタリティ、街の活性化やリーダーシップについて学びました。
ニューヨーク市マンハッタンでは、国立9.11メモリアル・ミュージアム、高架跡地を再開発した空中庭園であるハイラインを訪れ、ダイナミックな都市マンハッタンがどのように苦境を乗り越え、歴史を継承しながら前進をしているか学びました。また、ブルックリン西部に位置するレッドフック地域では、レッドフックイニシアチブという非営利団体を訪れ、ハリケーンサンディによる被害が起きたときに地域の人々のためにどのような貢献をしたのか、また、復興の一環として、災害についての知識や経験を地域住民と学び続ける取り組みについて学びました。
ワシントンD.C.では、食を通して貧困と闘うD.C.セントラルキッチンを訪問し、リーダーシップについて学びました。ベンズチリボウルという、オバマ前大統領も訪れたことのあるUストリートにある歴史あるレストランでは、1958年にオープンして以来、公民権運動があった激動の時代からパンデミックまで、様々な困難を乗り越え地域の住民と歩んできた歴史などについて、レストランオーナー自らが生徒と対話をしてくれました。ワシントンD.C.滞在2日目には、在米日本国大使館を表敬訪問し、佐藤公使より、大使館の役割、日米外交の重要さ、文化交流、観光やホスピタリティなど多岐にわたるお話をしていただきました。また、Japanese Plusという課外活動で日本語や文化などについて学ぶ高校生と交流をし、ワシントンD.C.の魅力について学び、陸前高田の観光アピールについて考えました。コロンビアハイツ高校では、観光・ホスピタリティ科の学生と交流をし、プログラムの最終日には米国研修を通して学べたことや陸前高田に活かしていきたいことなどを発表しました。ワシントンD.C.では4日間のホームステイを経験し、アメリカ文化を直接的に体験することができました。
参加者である中渡千晶氏は「陸前高田の活性化に貢献したいと思い、このプログラムに応募しました。地元の人々との交流を通し、驚きや学びがたくさんあり、日本とアメリカには多くの類似点と相違点があると感じました。今回の研修を通して学んだことは”共存”についてです。これからの日本にとって大切な価値観であると私は考えています。TOMODACHI世代の一人として、人々がお互いに学び合い、成長できる機会を作っていきたいと思っています。この経験は一生の宝物です。」と最後のレセプションイベントで、学生代表として、英語で述べました。
日本へ帰国した参加者たちは、米国研修での学びを活かして、陸前高田市の地域活性化を図るための最終プロジェクトを作り上げていきます。最終発表会は2024年7月に予定されています。