2019年度TOMODACHI 住友商事奨学金プログラム帰国生が米国留学の学びをオンライン報告会にて発表
2020年6月26日に、「TOMODACHI 住友商事奨学金プログラム」2019年度奨学生帰国報告会が開催されました。新型コロナウイルスの影響を受け、初のオンライン開催となった本会には、住友商事株式会社・米州住友商事株式会社の社員、奨学生のメンター、および大学関係者など約70名が集結しました。
開会にあたり、住友商事株式会社代表取締役専務執行役員コーポレート部門企画担当役員CSO・CIO山埜英樹氏より、留学を終えた学生へ激励の言葉が贈られました。
9名の6期生は、2つのグループに分かれ、1年間の留学の成果を発表しました。カリフォルニア大学バークレー校に留学した藤田奈緒氏は、アメリカでは学生が授業中に積極的に発言をし、お互いの意見を受け入れるところが「空気を読む」日本の文化とは違って新鮮だったとし、次のように述べました。「ひとりでは見つけられない解決策を見つけるために、私たちは話し合います。リーダーとして、言いたいことを言えるという雰囲気を作ることは不可欠です。今のような先が見えない時代だからこそ、リーダーシップを発揮することは大切であり、違った価値観を大事にすることが、リーダーシップを向上させる最初の一歩だと信じています。」
カリフォルニア大学サンタバーバラ校に留学し、ハプティクス(触覚技術)を学んだ木戸祐輔氏は、次のように語りました。「大学院生向けの授業でのプロジェクトは、難しいものでした。『アイデアをどう形にしたら良いか、わからない』と弱音を吐くと、『どうにもならない時こそ、スタートラインに立っている』と、教授が言葉をかけてくれました。教授は私のスキル不足をできない理由とは認めず、前進する力をくれました。友人の協力を得てようやく完成させたものを、教授はおもしろがってくれました。授業を通して、困難に向き合う自信をつけることができました。私は今、次のスタートラインに立っています。世界で通用する研究者になるため、次のステップとして、また海外留学をしたいと考えています。」
各グループの発表後、在日米国大使館 文化・スポーツ交流担当官マイケル・ターナー氏、米州住友商事株式会社 コミュニケーション・ダイバーシティ推進グループ長 ジュエル・ヤマダ氏がそれぞれの発表に対し講評を行いました。
翌日には、本プログラムのアラムナイが自ら企画・運営したイベントがオンラインで開催され、アラムナイと2019年度奨学生の計31名が参加しました。イベントの前半では、新型コロナウイルスの影響下、グループごとに各分野における課題や次世代リーダーとしてひとりひとりが出来ることについてディスカッションを行いました。あるグループでは医療従事者の抱えるストレスについて話し合われ、今だけではなく引き続き感謝の形をあらわしていくことや、実用的な多くの解決策が挙げられていました。イベント後半では、就職や進学など、進路についての座談会を行いました。