TOMODACHI住友商事奨学金プログラム奨学生、ニューヨークとワシントンD.C.を訪問
2016年1月の第一週に、TOMODACHI住友商事奨学金で2015年から1年間アメリカの大学で学ぶ3名が、ニューヨークとワシントンD.C.を訪問しました。この一週間におよぶ研修プログラムは、住友商事株式会社と米州住友商事会社によって企画されました。本プログラムは、奨学生に住友商事の商社としての役割を学ぶ機会を提供し、同社の役員や経営陣との交流、子会社への訪問等が実現しました。
学生らは米州住友商事会社のアメリカ人経営陣宅で、ホームステイを経験しました。また、留学1学期を終えた経験についてそれぞれプレゼンテーションを行いました。訪問したコロンビア大学ビジネススクール日本経済経営研究所では、日本が抱える課題について、考えや解決策を共有しました。
プログラムの半ばには、ワシントンD.C.を訪問し、アイリーン・ヒラノ・イノウエ米日カウンシル会長と面会、TOMODACHIアラムナイ(プログラム経験者)や若手社会人との懇親会に参加した他、テーブルを囲みながら、第一印象を良くする方法や困難を克服する方法、そして自分の情熱に従う方法、女性のリーダーシップ、将来の夢など様々なトピックについてディスカッションを行いました。最後に開かれた、米日カウンシルメンバー宅での夕食会では、あたたかい歓迎を受けました。
プログラムの最後には、再びニューヨークに戻り、国立9月11日記念博物館を訪問した他、ニューヨーク地区在住の米日カウンシルメンバーや米州住友商事会社社員と会食し、ブロードウェーミュージカルのレ・ミゼラブルを鑑賞しました。研修プログラムを通して、活力を得た学生らは、それぞれの大学に戻り、次に始まる学期を心待ちにしながらも、TOMODACHI世代の一員として今後日米関係にどのように貢献できるか考えたようです。
参加生徒からの感想
「私の目標は、日本にいる移民の子供たちに言語習得の支援をすることです。今回の研修プログラムを通して、国際関係や教育の分野における、あらゆる専門家の皆さんにお会いしすることが出来ました。奨学金の支援により、日米関係のため、そして将来的に学校で支援を必要とする移民の子供たちのために働きたいという強い意欲が湧きました。」
– イリノイ大学アーバナ・シャンぺーン校、言語学部、大山智子
「この1週間は、私の人生の中で最も印象的なものとなりました。住友商事株式会社、米州住友商事会社や米日カウンシルが与えてくれた貴重な経験を通して、将来自分がどのように社会に貢献できるかを考えるよい機会となりました。特に印象深かったのは、米日カウンシルアイリーン・ヒラノ・イノウエ会長にお会いしたことです。日米関係への関心が薄れている理由やどのように日本の若い世代に留学を促していくか等を話し合いました。この議論の後、自分でも科学系の学生が留学するためにできることや、文化的背景の異なる人々と交流するために何かできないかを考えるようになりました。この1週間で経験できたことの全てに感謝しています。」
– ライス大学、物理学部、小松夏実