TOMODACHIアラムナイが米日カウンシル アニュアル・カンファレンスに参加
10月28日、米日カウンシルは、2019年以来3年ぶりに対面でアニュアル・カンファレンス「新たな日米ネットワークの構築:より緊密な同盟、パートナーシップ、コミュニティを目指して」を東京・渋谷にて開催し、約700名の参加者が集まりました。
TOMODACHIアラムナイ地域代表、TOMODACHI MetLife Women’s Leadership Program、TOMODACHI住友商事奨学金プログラム、TOMODACHI Toshizo Watanabe Leadership Programなどの参加者50人以上もカンファレンスに出席しました。
前日には、人脈ネットワーク構築のためのワークショップが行われ、セルフブランディング、コミュニケーション、プレゼンテーション、マナー、ストーリーテリングの重要性などについてアクティビティを通して学びました。また、Japanese American Storytelling Program (JASP)の2名のスピーカーから、日系人のユニークなパーソナルストーリーを聞く機会が設けられました。
アニュアル・カンファレンス当日には、TOMODACHIプログラムのアラムナイ2名が閉会式でスピーチを行い、米日カウンシル創設者アイリーン・ヒラノ・イノウエ氏を追悼し、日米の次世代リーダーを育成するという彼女のビジョンに感謝の念を表しました。
高橋倫平氏は、2015年にTOMODACHIセントルイス-石巻草の根交流プログラムに参加。現在は宮城で教育プロジェクトを運営し、次世代に向けたコミュニティづくりを中心に活動しています。今振り返ると、アイリーン・ヒラノ・イノウエ氏に初めて会ったときに言われた「あなた達は東北、そして日本の未来のリーダーです。あなた達が未来なのです」という言葉が心に残っていると語りました。
その後、TOMODACHIのアラムナイとしての責任感と決意を持ち、多くのTOMODACHIのプログラムに参加するようになり、自分を含めた次世代が東北や日本の未来のためにできることは何かを問い続けてきました。TOMODACHIプログラムに参加するたびに、自分の考え方を改め、成長を実感する機会になったそうです。最後に、「これからも教育を通じて、東北と日本をリードしていくことを約束します」と述べました。
植田彩花氏は、2022年に参加したTOMODACHI Toshizo Watanabe Leadership Programを通じて学んだことを紹介しました。アメリカの学校で出会った人たちは、モチベーションが高く、夢を追いかけ、さまざまな人との出会いを受け入れていました。それは彼女が、失敗を恐れず目標に向かって前進し続ける励みになりました。歴史を学ぶために博物館を訪れ、リーダーシップに対する認識が変化しました。
プログラム参加前は、「リーダー」という言葉に、人を引っ張っていく人、大きな行動を起こす人というイメージを持っていたが、歴史的に有名でなくても、社会的に重要な役割を果たした人たちのことを知り、リーダーシップとは、誰かのために自分ができることを行うことと考えるようになったそうです。「私一人では世界を変えられないと思いますが、より良い方向に向かうように小さな行動を積み重ねていく、それが今の私の考えるリーダーシップです」と語りました。最後に「リーダーになるために、今日と同じようにたくさんの人と出会う機会を生かし、人種や国籍、年齢、性別に関係なく、いろいろな人と関わっていきたいと思います」と締めくくりました。