科学技術分野をけん引する女性を育成-10名の女子大学生がTOMODACHI-STEM@Rice University Programを通しテキサス州とワシントンD.C.で6週間の研究インターンシップ・プログラムに参加
TOMODACHI-STEM@Rice University Programに参加した10名の女子学生が3月下旬、約6週間にわたるプログラムの締めくくりとしてワシントンD.C.を訪れました。
ワシントンD.C.訪問に先立ち、参加者は専攻する分野や関心のある分野に関連するテーマについて、テキサス州ヒューストン市所在のライス大学で研究を行いました。始めの2週間は、地域や大学学生・生徒を知るため、様々な見学ツアーや、パネルディスカッション、セミナーに参加しました。パネルディスカッションや見学ツアーには本プログラムのアラムナイ(2017年のプログラム経験者)で現在博士号取得のためライス大学に在籍している小松夏実氏が登壇、ガイドを務め交流を深めました。(小松氏は2015年TOMODACHI住友商事奨学金プログラムの奨学生として1年間ライス大学で留学経験もあり)他にも参加者は、ヒューストンロデオに出席したり、大学で日系人としての経験に関する講義を受けたり、ヒューストンにあるダウ・ケミカル株式会社のオペレーションセンターを訪れる機会を得ました。
ワシントンD.C.では、ライス大学で行った研究成果を米日カウンシル アイリーン・ヒラノ・イノウエ会長に発表しました。参加者の専攻分野は、航空宇宙工学、天体物理学、物理学から医薬品、生物学、化学と多岐にわたります。 ヒラノ氏との面談は、科学技術の分野における女性の参加とリーダーシップを促進するためにはどのようにするべきかという点に焦点が当てられました。参加学生の在籍大学では、学部の教員や学生に女性がほとんどいない状況や、また、科学分野を専攻した理由として、たとえば、家族が科学分野を専攻していたり、高校時代に科学を研究する機会があったり、単純にこの分野に興味があったといった内容を共有しました。面談は、これまで克服してきた課題とプログラムの過程で学んだ内容の共有で締めくくられました。
参加者の一人、佐野 翔子氏は、電子機械工学と触覚インタフェースに関する研究を行ったラボでの経験が、社会に科学技術が直接的な影響を与え、貢献しているのかを理解する助けとなっていると話しました。その他ワシントンD.C.では、その他にエネルギー省と日本学術振興会(JSPS)を訪問しました。
このプログラムはダウ・ケミカル日本の多大なるご支援により実現しています。