200名の日米の大学生がTOMODACHI カケハシ イノウエ・スカラーズプログラムに参加、日米関係に関する理解を深める
TOMODACHI カケハシ イノウエ・スカラーズプログラムは、100名の日本人大学生と100名のアメリカ人大学生(計200名)に約10日間の渡米、訪日の機会を提供するプログラムで、2月に日本人学生が渡米、3月にアメリカ人学生が訪日しました。
本プログラムは、故ダニエルK.イノウエ上院議員の日米関係に対する多大なる功績を称え設立されたプログラムで、イノウエ上院議員の選出州であるハワイ州やレガシー、さらに日米関係への貢献についての理解を深めることを通して、同氏の公共事業に対する信念や貫いた正義、やその献身的な取り組みから刺激を受けます。また互いの国を訪問し、文化交流を通して、日米関係に関する理解を深める機会を持ちます。
日米の大学が1校ずつパートナーとなり、それぞれの大学を訪問しました。2017-2018年度は、下記の大学が選出されました。
- ロヨラ・メリーマウント大学と上智大学;
- ジョージワシントン大学と琉球大学;
- セントトーマス大学と福島大学;
- ヘンドリックス大学と広島県立大学と山口大学
2月に日本の4校を代表する生徒と引率者計100名が、それぞれのパートナー校へ訪問するため、渡米しました。ロヨラ・メリーマウント大学を訪れた上智大学の学生は、キャンパス・ツアーへ参加したり、全米日系人博物館、ハリウッド・ハイランドにあるジャパンハウスを訪問しました。リトル東京では、非営利団体Kizuna事務局長クレイグ・イシイ氏から日系コミュニティーでの若手リーダーの育成について話を聞きました。
ロヨラ・メリーマウント大学のキャンパスでは、 スポーツ・ジャーナリストであるジュメル・ヒルズ氏を迎え、同大学の学生が伝統的、現代的なダンスを披露した他、女性バスケットボールチームを応援するイベントに参加しました。
また、広島県立大学と山口大学はアーカンソー州ヘンドリックス大学を訪れ、第二次世界大戦時にアーカンソー州に居住していた日系アメリカ人の強制収容や、「Trail of Tears (涙の道=1838年度にアメリカ政府の指名により、ネイティブアメリカンが強制移動され、およそ4千人が途上で命を落とした出来事)」など、社会正義に関する歴史を学習しました。また、生徒たちは日本企業のトクセン工業株式会社のアーカンソー支部を訪れたり、ヘンドリックス大学が所在するコンウェイ市のバート・キャッスルベリー市長と、コミュニティーへの貢献の重要性などについて討論しました。またアーカンソー・フードバンク主催で配布用の食料ボックスの詰め込みや、コミュニティーの老後施設の方々に歌を披露するなどの活動に参加しました。その他にも近所の小学生たちに折り紙を教えるなど、様々な交流をしました。
3月には、アメリカの各大学が2月に渡米した日本人学生との再会を果たすため訪日し、東京と各都市に約10日間滞在しました。
ロヨラ・メリーマウント大学の学生は、米日カウンシルメンバー カーティス・ロックス教授の引率のもと訪日し、外務省、江戸博物館、ホンダプラザ、上智大学を訪問し、広島や宮島を訪れ広島平和公園を視察やホームステイを通して日本への理解を深めました。
またTOMODACHIアラムナイの交流会が開催され、10名を超えるアラムナイがアメリカ人学生との交流し、彼らをTOMODACHI世代として歓迎しました。
TOMODACHI 住友商事奨学金プログラムアラムナイの葉山 帆月氏は自身の留学していたジョージワシントン大学との交流会に参加し、留学時の友人との再会も果たし、今後とも積極的にTOMODACHIアラムナイの活動に参加したいと話しました。