TOMODACHI世代:籾山 佳範
籾山 佳範について
Q1:「TOMODACHI-UNIQLOフェローシップ」への応募のきっかけを教えて下さい。
元々セント・マーチンズ(Central St. Martins University of the Arts London)にいた時から、様々な学校の卒業コレクションを見るのが好きで、特にパーソンズ(Parsons The New School for Design)の美術学修士のコレクションを毎年チェックしていました。また、アーティスティックな表現だけではなく、クリエイティブ(創造的)とウェアラブル(着用可能な)の中間の一番良いところを勉強できる場所だと思っていました。経済面で難しいと思ったのですが、TOMODACHI-UNIQLOフェローシップがあるということで、「ぜひ応募をしてみよう」と思ったのがきっかけです。
Q2: パーソンズで学べることで期待されていることは何ですか?
パーソンズではクリエイティブでありながらウェアラブルな服を作る方法というのを学びたいと思っています。これまでは、コンセプトを表現することに集中するあまり、アヴァンギャルドで、人が普段着れない作品を作ることもありました。そのような作成手法もすごく楽しいのですが、パーソンズで勉強する機会をいただいたので、クリエイティブでありながらも着る人のこと考えたデザインというのを二年間かけて学びたいと思っています。
Q3: プログラム卒業後の目標を教えて下さい。
今すでに私の信頼してるアーティストやミュージシャンの友人とグループを組み、コラボレーションしながら色々な作品を作っています。この活動は私にとってとても大事な物なので、ニューヨークで二年間学んだ後には、再びグループでの活動を続けていきたいと思っています。また、ニューヨークに暮らすこの間に、今は日本のみの発表ですが、コラボレーションして作る作品を発表できる機会を得られるように頑張りたいと思っています。
Q4: 日本人として米国に渡って勉強するにあたり、日米関係の架け橋としてどのように貢献されたいとお考えですか?
私の作品を通して海外の方が「日本ってどういう国なんだろう」「どういう生活をしてるんだろう」と興味を持ってほしいと思います。私も好きなデザイナーだったりアーティストの作品を見るときに、もちろんコンセプトも気になりますけれども、それ以上に彼らがどういう国、どういう文化で育って来たのかという所にとても興味があり、それが作品に反映されていることも多くあると思います。私は自分の作品を通して、アメリカにいる人達が日本の文化や生活に興味を持ってくれるという貢献の仕方をしていきたいと思います。