TOMODACHI世代:田島 奈央子 氏
田島 奈央子 氏について
6歳にしてヴァイオリン・リサイタルデビューを果たす。7歳でモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第4番及びヴィエニャフスキのヴァイオリン協奏曲第2番を演奏。2005年にジュリアード音楽院プレ・カレッジに入学し、アン・セッツァー氏から指導を受ける。同プレ・カレッジのオーケストラでは首席奏者としても活躍。2008年、ローマ法王ベネディクト16世が訪米した際、同法王のため国連本部にてヴァイオリン演奏を披露する。また、ニューヨーク州ブルックリンのバージ・ミュージックにてソロリサイタルを行う。ザルツブルグにあるモーツァルテウム音楽大学夏期国際音楽アカデミーにて夏期講習を受け、ザハール・ブロン氏から指導を受ける。アメリカのメドマウント・スクール・オブ・ミュージックでは全額奨学金を受給し、ソリスト及び室内楽奏者として活躍した経験あり。
これまでに受賞した賞:
ウエストフィールド交響楽団音楽コンクール バイオリン部門1位
ニューヨーク国際音楽コンクール 1位
リズマ国際音楽コンクール 1位
ジュリアード音楽院ソリストコンクール 1位
サウンドシンフォニー交響楽団ソリストコンクール 1位
レノックス国際音楽コンクール 3位
クーパー国際音楽コンクール トップ10人に選ばれる
2014年ヤングアーツ音楽部門 優勝
ジュリアード音楽院プレ・カレッジ 卒業式における優等賞を受賞
Q:なぜ本プログラムに応募したのですか?
このプログラムを知ったのは通っていたジュリアード音楽院プレ・カレッジの時です。私自身、東日本大震災の被災地出身ではありませんが、日本人として世界で活躍できる音楽家になる機会を提供いただけるということで、このたび合格したジュリアード音楽院からの推薦を受けることができて光栄です。
Q:本プログラムから何を学びたいですか。
音楽には不思議な力があります。父の転勤に伴い初めて渡米した私、当時はハロー、サンキュー、バーイの三つの単語しか言えませんでした。言葉も通じない、お友達もできない、カルチャーショックで今すぐにでも日本に帰りたいという気持ちでいっぱいでした。ある日、学校の先生がみんなの前でヴァイオリンを弾く機会を与えてくれました。それを境に少しずつクラスメイトたちと仲良くなれました。言葉が通じなくても音楽でお互いの心が通じ合えてコミュニケーションの手段となることをその時知りました。またある時、お年寄りの前でヴァイオリンを演奏する機会がありました。涙を流している方たちがいたので、なにか悲しませてしまったかと不安でした。後であれは感動の涙で、皆さんが喜んでくださったことを知り、大変嬉しく思いました。音楽には人の気持ちを感動させたり、楽しませたりする力もあることを知りました。このような体験から、人々が幸せで、世の中が平和になるために何か自分にできることはないかと考えていました。私の音楽で国と国の結び合いのお手伝いができるようにするのが私の夢です。夢に向かってこれからの四年間の留学生活では、音楽の不思議な力を色々な場面でもっと発揮できるようにするために、技術やアメリカの文化、音楽、色々な知識を学んで磨いていきたいと思っています。
Q:アメリカとはどのようなつながりがありますか?
私は今まで日本とアメリカの二つの国で暮らしてきました。日本の良さとアメリカの良さを経験しました。私は日本も大好きですし、アメリカも大好きです。両方の国の良さとか人々の素晴らしさをもっとより多くの方々に知って頂きたいです。大好きな二つの国の友情がさらに深まるよう私の音楽でなにかお手伝いできたら素晴らしいと思っています。
これからの社会で大切なのは人と人との絆だと思います。日本とアメリカの架け橋になれる音楽家になりたいと思います。
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