TOMODACHI世代:石川実旺
石川実旺氏は、現在慶應義塾大学で経済学を専攻しているバレリーナです。今後ジュリアード学院に転入します。ジュリアード学院は、伝統的かつ新しいアプローチを通して、バレーをはじめとした様々な芸術が共存し、刺激し合う環境であると、彼女は語ります。バレーは芸術の中でも最も力強いものの一つであると考えます。そしてバレーには、特定の人間による言葉に頼ることなく社会問題を表現できると信じており、将来彼女自身がバレーと社会の架け橋になりたいと考えています。
サントリー音楽奨学金「TOMODACHI Suntory Scholarship Fund」について、こちらをご覧下さい
石川実旺について
Q: このプログラムで何を一番楽しみにしていますか。
A: まず、こういった素晴らしい機会を与えてくださったTOMODACHIイニシアチブとサントリーの方々に感謝を申し上げたいです。このプログラムに参加することで、改めてダンスでは欠かせない音楽という視点からもダンスに取り組む重要性を学びました。同時に様々な音楽を目指す方々と交流出来る本当に素晴らしい機会だと思うので、そういった方たちと交流することで新たな視点を吸収したいと思っています。
Q: このスカラーシップを通して、日本にどのような形で貢献していきたいと思いますか。
アメリカで四年間学ぶことで、色々な価値観だったり考え方だったりというものを学べると思うので、新しい国の文化を学ぶと同時に日本人や日本の文化というものの良い所を思い出して二つの良い部分を融合し、将来的に自分の作品やダンスに生かせれば良いなという風に思っています。それを日本でもアメリカでもシェア出来るような人になれれば良いと思っています。
Q: サントリーの音楽事業は、音楽を通して文化の向上を目指しています。石川さんはどう思いますか。
A: 音楽は国境を越えて色んな人たちに愛される芸術だと思っているのでそんな音楽を支援するというのことは一つの音楽を作るうえで元となった背景だったり、人々の感情だったり、歴史というものを色々な国にシェアするということに繋がると思うので国境を越えて新たな価値観を想像する事に繋がるのではないかという風に思っています。
Q: 今までダンスしてきた曲で一番気に入ったのは何ですか?この曲はどのように自分を表していると思いますか。
A: 去年踊らせてもらったんですけれどもフェリックス・メンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」という曲が今一番印象に残っている曲です。この曲はジュリアード音楽院を受験することを最終的に決意した切っ掛けになった曲なんです。けれどもこの曲を通して一つの作品や一つのストーリー、一つの音楽では様々な演出方法だったり振付方法だったり高表現の仕方があるのを改めて学ぶことが出来たので将来的に自分も色々な視点からダンスや舞台芸術に取り組めるような人になりたいと思います。