TOMODACHI世代:中島萬里子
中島萬里子氏は、ロンドン出身の日本人とアメリカ人のハーフです。大学進学前の今年一年間、ギャップイヤー(*)をとった彼女は、2016年2月から5か月間TOMODACHIイニシアチブの東京オフィスでインターンとして活躍しています。夏採用のインターンのオリエンテーションや指導に携わった中島氏はTOMODACHI イニシアチブにとって欠かせない存在です。
英国ロンドンの高校を卒業後、2016年秋からのハーバード大学入学前に、ギャップイヤーをとり、その間TOMODACHI イニシアチブでのインターンを経験しました。その他、中国語上達のために中国留学や山梨県で畑仕事の手伝い等も経験しました。
TOMODACHIイニシアチブでの経験について以下のように話してくれました:
Q: TOMODACHIイニシアチブでインターンをしようと思ったきっかけは何ですか。
A: スポーツや学業、ボランティア活動を通して 異文化交流の機会に恵まれた私は、次世代リーダーを育む大切さを認識しました。また、日米両国の若者に同じ経験をしてほしいとの願いから、日米関係の強化に深く関わり、幅広いプログラムを運営する TOMODACHI イニシアチブでインターンをすることで、プログラムの裏方を経験し、俯瞰的な目を養いながら貢献できるのではと思いました。
また、TOMODACHI イニシアチブの組織内でも日米の文化がどのように共存しているのか興味がありました。比較的小さな組織なので、インターンの私でも様々な異文化交流に参加出来る機会があるのではと思いました。
Q: TOMODACHI イニシアチブにおいて、自身のもつ多文化経験はどう活かされましたか。
A: 多文化を理解できるということは)友情を育みお互いの文化を理解しやすいということで、人と人とを結びつけられることに気付きました。TOMODACHI アラムナイと留学経験のある学生が出会う時や、ビジネス・アドバイザリー・ボードミーティングで米日カウンシルのメンバー同士が出会う時、特にそのような瞬間を肌で感じました。大学に通い始めてからも、このような異文化交流の機会を広めたいです。
Q: インターンシップを通して驚いたことはありましたか。
A: TOMODACHI スタッフ一同の結束力に驚きました。オフィスは仕切りのないオープンな空間なので、お互いを知るチャンスがあり、お互いに協力信頼し合っています。
また、実施するTOMODACHI プログラムの幅広さや数にも驚きました!インターンシップをはじめて5か月が経った今でも、年間約50ものプログラムを運営しながら、プログラム参加者であるTOMODACHI世代に一人ひとり向き合い、親密なケアを欠かさないTOMODACHI スタッフに刺激を受けています。
Q: インターンシップを通して学んだことを教えてください。
A: 今ではTOMODACHI バナーを瞬時に開くプロでもあり、Tシャツを3秒で畳む技を持っています。
冗談を抜きにすると、次世代リーダーの育成を支援するTOMODACHI イニシアチブでは、インターンに対して高い責任感を求めますが、同時にインターンの声や意見を聞く土壌も整っています。私自身もイベント管理やプレゼンテーション、ネットワーキング、そしてコミュニケーション能力など、さまざまなスキルを身につけることができました。
特に印象深いのは、東日本大震災から5 年を迎える節目に、TOMODACHI イニシアチブをこれまでご支援いただく約200名のスポンサー企業の方々等を招いたレセプションと、4月に開催されたTOMODACHI MetLife Women’s Leadership Programの卒業式です。TOMODACHI イニシアチブの一員として参加でき、参加者と交流できたことはとても刺激的でした。
Q: 将来の目標は?またTOMODACHIイニシアチブからどのような影響を受けましたか。
A: 8月からボストンで大学生活を始めますが、現地でも日米関係に関わる様々なプログラムへの参加機会があることを知りました。
また、5ヶ月間のインターンシップで、社会人としての生活がどんなものかを垣間みることができました。TOMODACHIを通して、官(public)、民(private)の両方からどのように相互が関わっているか、そして将来自分が何をしたいのか方向性を考える上でとても役立ちました。
(2016年6月時点)
(*)ギャップイヤー:高校卒業から大学への入学、もしくは大学卒業から大学院への進学までの1年の休学期間のこと。最近ではオバマ大統領の長女マリアさんが取得したことでも話題。