元大リーガーのリプケン氏、東京、大船渡、西宮、京都で野球教室を開催
2011年11月15日 – 元大リーグ選手でアメリカ野球殿堂入りを果たした「鉄人」カル・リプケン・ジュニア氏が国務省のスポーツ特使として来日(11月8日~16日)し、東京、大船渡、西宮、京都で野球教室を開催しました。今回のリプケン氏の日本訪問には元チームメートでオールスターゲームにも選出されたブレイディ・アンダーソン氏も同行しました。またリプケン氏は広島東洋カープで活躍し、日本プロ野球の「鉄人」として知られる衣笠祥雄氏とも再会しました。
リプケン氏一行は東日本大震災で大きな被害を受けた東北の太平洋沿岸部を訪れました。
大船渡市で開催した野球教室の後、リプケン氏は「地元の学校に着いた際は、多くを失った子どもたちがどんな様子なのか想像できませんでした。しかし、私たちが目にしたのは、日本の多くの人たちが持つ驚くべき精神でした。多くの困難を経験したにもかかわらず、子どもたちは野球を楽しみたがっていたのです」と述べました。
関西では西宮と京都で野球教室を開催しました。またリプケン氏が主催するアメリカの少年野球大会に参加した日本チームの代表者や京都市長に会い、さらに第1回女子野球ジャパンカップの試合で始球式を務めました。
日程を終えたリプケン氏は「今回の訪問の成功は、子どもたちに笑顔をもたらせるかどうかにより決まると考えていましたが、たくさんの笑顔を見ることができました。この機会を得られたことを日本の皆さんに感謝します。日本に来ることができて光栄です」と述べました。
史上最高の遊撃手・三塁手の1人とされるリプケン氏は、1981年から2001年まで20年間の現役時代を通じ、ボルチモア・オリオールズで過ごしました。リプケン氏は1982年5月30日から1998年9月19日まで2632試合に連続出場し、当時破られることはないとみられていたニューヨーク・ヤンキースの一塁手ルー・ゲーリックの連続試合出場記録を56年ぶりに塗り替えたことで有名です。