TOMODACHIサマー・ソフトバンク・リーダーシップ・プログラム2.0 2024 参加者のアクションプランを発表
2024年12月8日(日)宮城県仙台市内にて、TOMODACHIサマー・ソフトバンク・リーダーシップ・プログラム2.0のCommencement Ceremony(最終報告会)が開催されました。プログラムの参加者、関係者を含む約55名が会場に集まり、プログラムに参加した宮城・岩手・福島の東北3県の高校生10名・大学生2名の計12名が、カルフォルニア大学バークレー校(UCバークレー)での3週間の学びや、帰国後に参加者自らが起こしたプロジェクトの実践を通じての学びを共有しました。
本プログラムの目的は、参加者が市民としてのリーダーシップを培い、それぞれの地域コミュニティで前向きな変革をもたらす力を身につけることです。参加者は、7月から8月にかけての約3週間、米国研修に参加しました。渡米期間中は、UCバークレーのCenter for Cities + Schools(CC+S)が開発したY-PLAN(ワイプランー若い世代がまちづくり参画し、コミュニティに変化をもたらす力を育てる教育プログラム)を受講しながら、社会起業家や現地の学生との交流を通じて、参加者が東北で取り組みたい地域課題に対してのアクションプランを考えてきました。 帰国後は、メンターのサポートを受けながら、参加者の出身や居住地などの縁がある東北の各地でプロジェクトを実行してきました。
Commencement Ceremonyでは、参加者がプレゼンテーション形式で、プロジェクトの実施内容や、その過程や結果を通じて得た学びについて発表しました。プロジェクトを企画・実行する中で直面した課題や、それをどう乗り越えたか、また次のアクションをする時はどう取り組むのかなどについて、熱意を込めて語りました。本プログラムの米国研修を担当するUCバークレーのデボラ・マッコイ博士と、バークレーでの現地コーディネーターであるグローバルシードのCEOであるデイビッド・バイザー氏もオンラインで参加し、国境を越えた発表の場となりました。また、発表終了後には、ポスターセッションが行われ、来場者と直接対話する場を設け、参加者は質問や応援メッセージを受け取る機会となりました。
<プロジェクト例>
・ 石巻市の高齢者と若者を繋ぎ、顔のわかる関係をつくることで、豊かで強い地域のコミュニティをつくりたい(宮城県 広瀬 光仁)
・ 処理水による漁業の風評被害の問題を解決したい。そのために、サーフィンや魚の試食を通じて、安全性を訴えていきたい(福島県 小名山 櫻介)
・ What is important(大事なことは何か)? 問いから始める防災教育で、命を守るために大切な行動を考える機会をこどもたちに提供したい(岩手県 石川 知花)
参加者の石川 知花氏は、プログラムの経験や学びを以下のように述べました。「自分の想いを活動にして形にする楽しさと人とかかわることの楽しさ、そして何よりも命の素晴らしさや生きることの素晴らしさを再確認することができました。不安を楽しさに変えて前向きに取り組む姿勢、そして一人でやろうとせず協力や助けを求める力を養えたことが成長できたところだと思います。」
プログラム第二部では、TOMODACHI サマー・ソフトバンク・リーダーシップ・プログラム終了を記念し、2012年からの振り返りとしてTOMODACHIアラムナイによるパネルディスカッションと懇親会が実施されました。プログラム3期生である井上 孝一朗氏と2期生である佐々木 真琴氏をパネリストに招き、プログラム参加の経験が、その後のキャリア選択や現在の活動にどのような影響を与えたか、また他のアラムナイとのつながりについて、それぞれの経験や想いが共有されました。
本プログラムの終了後も、参加者たちがそれぞれの場所で地域貢献活動を継続し、リーダーシップを発揮していくことが期待されます。