TOMODACHI Story Jam for Youth with Disabilities、最終発表会を実施
2024年11月20日、「TOMODACHI Story Jam for Youth with Disabilities」の最終報告会がオンラインで開催され、参加者や関係者を含む25名が参加しました。
本プログラムは、9月から11月の9週間にわたり実施され、日本とアメリカの障がいのある大学生および若手社会人8名が参加しました。プログラムを通じて、参加者たちは毎週セッションに参加し、大きな課題を乗り越えたそれぞれの経験を共有しました。また、そこから得たものを振り返り、それらの知見がどのようにしてコミュニティにポジティブな変化をもたらすかを話し合いました。セッションでは、日本とアメリカ双方の障がい学の専門家やアドボケート(擁護者、権利や立場を支持・弁護する人)、活動家などのゲストスピーカーも登場しました。ゲストスピーカー達は、アクセシビリティの障壁や両国におけるアドボカシーの重要な役割について話した他、参加者たちが自身のストーリーを社会変革のための強力なツールとして活用するよう後押ししました。
最終報告会では、参加者たちがそれぞれに作成した動画について紹介し、ストーリーを鑑賞しました。イベント終盤では参加者への質問の機会が設けられ、参加者たちはプログラムへの参加や動画制作についての振り返り、またプログラム終了後の意気込みを共有しました。
参加者の中村晴菜氏は次のように述べました。「このプログラムは、私にとって大きな意味のあるものでした。動画の作成過程で自分の経験を振り返ることは、時に苦しいものでもありました。このプロセスを通じて、自分の感情や、アイデンティティがどのように良い方向に変わったのかを認識することができました。このような素晴らしい機会に感謝しています。これからは、自分の周りの人だけでなく、もっと多くの人々のためにも声を届けられるよう、会議やイベントに参加して発信していきたいと思います。」
参加者のニア・フロイド氏は次のようにコメントしました。「このプログラムに応募する前は、自分が参加できるなんて思ってもいませんでしたし、最初はとても緊張していました。しかし今では、自信を得られ、落ち着いていると感じています。将来は、他の人たちが自信を持ち、自分の居場所だと感じられるような、温かく迎え入れてくれる環境を作りたいと思っています。自分が『誰であるか』よりも、それをどう活かしてこの世界を進み、他の人々が前に進む手助けができるかのほうが大事だと感じています。私は、人々が自分のアイデンティティにとらわれることなく前に進む勇気を持てるよう、促していきたいと思います。」
最終報告会には、ノースロップ・グラマン社、在日米国大使館、公益財団法人米日カウンシルージャパンからも代表者が出席し、プログラム参加者へ修了の祝辞と、今後に対する激励の言葉を述べました。
本プログラムは、ノースロップ・グラマン社の支援を受け、マサチューセッツ大学ボストン校のコミュニティ・インクルージョン研究所(ICI)との協働により実施しました。