ズームからリアルへ:TOMODACHIアラムナイは持続的な絆を築けるのか?
数ヶ月にわたるZoomでのTOMODACHI地域代表としての活動を経て、ついに私たちは直接集まり、U.S.-Japan Councilのカンファレンスに参加するために全員で1軒の家を借りて寝泊りしました。
こんにちは、九州地域のTOMODACHIコア委員会メンバーであり、シニアソーシャルメディアインターンを務めるタラベラ・アイカ・メイです。私はTOMODACHIアラムナイとして2年間活動してきました。TOMODACHIは、350以上のプログラムから生まれた1万人を超えるアラムナイを持つ、国境を越えた文化交流と共有体験を通じてつながりを築く広大なネットワークです。今回、他の地域代表と直接会う機会は、TOMODACHIの使命が試される究極の瞬間でもありました。
正直なところ、少し不安もありました。本当にお互いに深い友情を築き、絆を深めることができるのだろうか?正直、確信は持てませんでした。でも、12人全員が直接顔を合わせ、TOMODACHIのビジョンを体感した結果、こんなことが起こりました。
多様性の力
日本の7地域、アメリカの5地域から集まった私たちのグループは、多様な経験と視点を持ち寄りました。その中で最も印象的だったのは、文化的な特徴について軽く話し合った時の出来事です。アメリカの地域代表がコンビニエンスストアに深い感動を示したことが、私たち日本の地域代表にとってはとても微笑ましく感じられました。
特にFamily Mart(ファミリーマート)の「ファミチキ」がお気に入りのようで、彼らがそれを食べるたびに目を輝かせていました。このカリカリで絶妙に味付けされたスナックは、彼らにとって人生を変えるような存在で、すぐに毎日の習慣となりました。その熱狂ぶりに笑い合いながら、簡単なものでも文化を超えて共有することで、忘れられない経験になり得るのだと気づかされました。
文化を超えて信頼を築く
今年のカンファレンスのテーマである「共に未来を築く:新時代の日米関係」は、文化を超えて信頼やつながりを築いていく私たちの経験と重なるものでした。直接会うことで、信頼がどのように育まれるのかを目の当たりにしました。それは、大きなことではなく、お互いの目標や懸念、日米関係の未来について率直に話し合うシンプルな行動から生まれるものでした。私にとって、信頼を築くとは、すべてに同意することではなく、お互いの違う視点を尊重し、学ぼうとする姿勢にあると感じました。私たちの議論を通じて、異なるアプローチがあっても、共有する目的に向かって一緒に取り組む姿勢が信頼を深め、グループを一つにする力となりました。関西地域代表の田島桃子さんは、「カンファレンスで多くの人と交流することで、自分の地域に貢献し、より良い未来を目指して影響を与えたいというエネルギーとモチベーションが湧いてきました。このような素晴らしいサポートと一緒に行動する人々がいることを実感し、地域代表としての情熱がさらに深まりました。」と語ってくれました。彼女の言葉は、カンファレンスで私たち全員が感じた、エネルギーが再び満たされ、地域社会に変化をもたらしたいという気持ちを象徴しています。
TOMODACHI ファミリーの創造
滞在の終わりには、私たちは単なる「地域代表」を超えた存在になっていることが明らかでした。私たちはTOMODACHIファミリーを作り上げたのです。ある晩、みんなで集まり、TOMODACHIに参加したきっかけを語り合いました。それぞれの挑戦、野心、そして日米関係への個人的な思いを聞くことで、私たちはさらに絆を深めました。もはや、共有された責任を持つアラムナイではなく、互いを支え合うネットワークとなったのです。この経験を通じて、TOMODACHIとはコミュニティを築くこと、そして異なる場所から来ても家族のように感じられる存在を作ることだと改めて気づかされました。
ハワイ地域代表のマックス・マルマッドさんは、「このコミュニティの一員であることで、グローバルな視点から自分自身の地域に目を向け、アイデンティティや価値観が自分の市民性をどのように形作るかを考えるきっかけになりました。」と話してくれました。
Zoomでの仮想の交流から、実際に対面する「from Zoom to room」への変化は、想像以上にインパクトのあるものでした。オンラインミーティングでは表面的なつながりにとどまっていましたが、対面することで、その本当の可能性が明らかになりました。
同じ目的を持つアラムナイから、永続的な絆を持つ仲間へと変わる瞬間でした。TOMODACHIのミッションは、この共有された空間で生き生きと実現され、私たちを一つにする価値観と未来へのビジョンを持ったTOMODACHIファミリーを築くことができました。
Connecting/Musubi-ing Regional Ties
10月29日、TOMODACHIアラムナイ地域フレームワークの代表と日米のコア委員会メンバーが、チームビルディングワークショップのために東京のBIRTH LABに集まりました。このイベントは、長らくビデオ通話のみで交流していたメンバーが対面で集まりました。そして、関係の強化やアラムナイ・エンゲージメント・モデルの成功事例の共有、コミュニティの新たな可能性の発見、そして創造的表現を通じた個々の目標とアラムナイネットワークのビジョンの明確化を目的としました。
ワークショップは、在日米国大使館の広報・文化交流部からゲストスピーカーとして参加した小林横田円氏のプレゼンテーションから始まりました。小林氏は、JAC-US(アメリカ合衆国政府が資金提供するプログラムに日本から参加した同窓生(International Exchange Alumni)が運営する、日本全国の同窓生コミュニティ)のケーススタディ『在日米国大使館におけるアラムナイエンゲージメント戦略の成功のためのベストプラクティス』を紹介しました。そして、成功のための4つの重要な要素として、明確なミッションとビジョン、献身的なコアメンバー・アラムナイの動機付け、明確なミッションとビジョン、献身的なコアメンバー・アラムナイの動機付け、ネットワーキングによるつながりの強化、そして米国大使館および領事館との協力体制を挙げました。また、JAC-USの成功にはTOMODACHIの支援と米国大使館の協力が大きな役割を果たしたと述べました。その後、参加者たちは小林氏の講演内容を振り返り、TOMODACHIコミュニティの未来について短いディスカッションを行いました。
イベントの後半は、笑むすび(waraimusubi.com)の創設者である山田みき氏による「むすび」ワークショップが行われました。「おむすび」を共同制作することで、グループ内の結びつきと創造の精神が高められました。また、ワークショップでは、各グループがそれぞれテーマに沿った「おむすびアート」を作成しました。最後には、各グループが完成したアート作品と制作過程で得られた学びを共有し合い、参加者間のつながりが一層深まりました。 「というのも、ただ家でむすびを作っても、ただの食べ物になってしまうからです。でも、お互いにつながろうと思ってやったことで、より有意義なプロセスになったのです」と、TOMODACHI カケハシ イノウエ・スカラーズプログラムのアラムナイで、現在TOMODACHIアラムナイ 地域フレームワークのハワイ地域代表を務めるマックス・マルムード氏は語った。