TOMODACHI Boeing Keio SFC Entrepreneurship Seminar 米国研修を実施
2023年7月30日から8月4日にかけて、「TOMODACHI Boeing Keio SFC Entrepreneurship Seminar」の米国研修がハワイ州オアフ島で開催されました。
本プログラムは2022年11月から2023年6月までの8か月間実施され、日本全国から30名の高校生・大学生が参加しました。プロジェクト発起人を志願した学生達が、それぞれのアイデアを参加者に対してプレゼンし、アイデアに賛同するメンバーがプロジェクトメンバーとして加わり、プログラムを通して社会課題を解決するためのプロジェクトを進めました。セミナーでは、プロジェクトを実現するために必要な考え方やスキルを習得しました。
6月に行われた最終報告会で、それぞれのプロジェクトチームが発表を行い、プロジェクトの持続性、サポートしたいと思うプロジェクトかという基準の他、プログラムが定めた4つの指標による総合的な判断により、今回米国研修へ参加した5名が選ばれました。
米国研修は、本プログラムで大切にしてきた「ウェルビーイング」をテーマに、それぞれが進めてきたプロジェクトを発展させるヒントを得る目的として実施されました。参加者は、朝から瞑想を含む自分の課題に向き合った後、分刻みのカリキュラムに取り組み、毎晩の振り返りとディスカッションを行いました。また、移動中のUberドライバーの⼈⽣経験やハワイの状況についてヒアリングを⾏うために助⼿席を奪い合う程、貪欲に、そして意欲的に、学びに満ちた時間を過ごしました。
7月31日には、ハワイ大学マノア校を訪問しました。ハワイ大学経済学教授のノリ・タルイ氏とシビックエンゲージメントディレクターのウラ・ハサガー氏は、「2年連続でTOMODACHI生を受け入れる事が出来て大変うれしい。日本とハワイは海面上昇やクリーンエネルギーといった、沢山の共通のサステナビリティに関する課題点があると感じています。米国研修を通じてそれぞれのプロジェクトの発展のためのヒントを得てもらえると嬉しいと思っています。」と話しました。
プログラムを振り返り参加者の安田常盤氏は、「これまで異なる場所で学んできた考え⽅,価値観などが⼀つに重なり、全てはお互いにリンクしあうということを学びました。ハワイの社会起業家マミ・フルタニ氏からはアラマアイナ (⼟地を愛すると⼟地からも愛される)と教わりました。また、ハワイ大学カンポス教授はリゾート地が観光客にできることを作るよりも、観光客がそのリゾート地に感謝し、共⽣することが⼤事とおしゃっており、これらはまさに同じことだと感じました。今⽇の経験から得た『学びをつなげていくことの⼤切さ』は⾃分のプロジェクトに直接つながると考えます。⼀⾒異なる物事であるように聞こえても、それが⼤きなヒント、時にはそれが答えになることもあるからです。常に類似点を探しながらプロジェクトを進めていきたいです。セミナーの中で学んできたアナロジー(類似)を今⽇は肌で感じることができたと思います。」と述べました。