カリフォルニアの高校生がバーチャルプログラムでリーダーシップとレジリエンスを学ぶ
第11回TOMODACHI MUFG国際交流プログラムは、5月9日のバーチャルオリエンテーションで始まり、8月6日のファイナルプレゼンテーションで幕を閉じました。
5月9日のオリエンテーションでは、三菱UFJフィナンシャル・グループの三毛兼承頭取と米日カウンシルのスザンヌ・バサラ会長兼CEOが出席し、参加者を歓迎しました。 その後「リーダーシップとレジリエンス」をテーマとした3つのトレーニングが行われました。最初のセッションでは、USJCメンバーの一人であるジェームス・ミナモト氏から、日系人の歴史について学びました。第二次世界大戦の広島・長崎の原爆など多くの歴史的な出来事に触れながら、驚異的な回復力を発揮した一人の女性の体験を通して語られました。参加者の一人、サラ・オクノ氏は、「選ばれた苦しみと選ばれなかった苦しみについて学ぶことは、新しく、ユニークな概念でした。自分の状況を改善できることを知り、それを実行することは、過去と戦おうとしたり、起こったことを後悔したりすることとは違うということ。学んだことを必ず自分の人生に取り入れたいと思います」と話しました。
第2部では、東北のTOMODACHIアラムナイである小畑綾香氏、今野涼太氏、野地雄太氏の3名が講師を務めました。東日本大震災を知らない参加者もいる中、3名のアラムナイが高校時代に経験した震災の体験談を発表し、TOMODACHIのプログラムが彼らの人生にどのような影響を与えたか、どのように勉強やキャリアを続けてきたかについて話しました。参加者の1人、オーロラ・ウー氏は「TOMODACHIのプログラムは、情熱とレジリエンスの大切さを教えてくれました」と振り返りました。「TOMODACHIアラムナイたちがどのように情熱を見出し、それを貫いたかを聞き、刺激とやる気を与えてくれました。学校、都市、国など、何度も生活環境が変化する経験と共に育った私にとって、レジリエンスは不可欠な教訓のひとつです。困難から素早く立ち直ることで、より良いメンタリティーを持ち、目標を達成することができるのです」と述べています。
3週目には、昨年参加した東北のTOMODACHIアラムナイ6名が、日本での高校生活を紹介するビデオを作成しました。日米の学生は、互いの興味を共有することで友情を育み、多様な文化の違いがあるにもかかわらず、数え切れないほどの共通点を見いだしました。最後に参加者は、学んだこと、そして今後どのようにTOMODACHIのコミュニティとつながり続けるかを話し、プログラムは終了しました。