TOMODACHI カケハシ イノウエ・スカラーズプログラム: 日米の参加者がオンラインで交流
2021年9月、今年の「TOMODACHI カケハシ イノウエ・スカラーズプログラム」に参加する米国大学2校が選ばれ、交流を行うため日本の大学と提携しました。今年のプログラムでは、ワシントンD.C.のハワード大学と新潟県の敬和学園大学、そしてオクラホマ州のノースイースタン大学と北海道大学がパートナーになりました。
ノースイースタン大学の学生28名は、北海道大学の学生とのオンライン異文化交流で共有するトピックごとにグループに分かれ、それぞれの民族の文化(言語、ストーリーテリング、芸術、民族衣装、伝統的な薬や食べ物)に関するプレゼンテーションの録画を準備しました。9月7日には、北海道大学の教授によるプログラムに参加し、アイヌの人々と歴史についての講義を受け、アイヌ民族とアメリカ先住民の歴史や葛藤の類似点を学びました。
ノースイースタン大学のクリスチャン・ランゲルは、次のように述べました。「アイヌの文化、日本の先住民族について多くの学びがありました。私にとっての一番大きな気づきは、アメリカ先住民と同様に、同化政策や抑圧、差別などの悲しい歴史を背負うアイヌの人々は、先住民としてアメリカで生活を続ける我々によく似ているということでした。」
9月1日、ハワード大学と敬和学園大学はオンライン事前交流会を行い、両校の学生が交代で学校を紹介し、選択したテーマについて発表を行いました。敬和学園大学の学生は、学校の位置する新潟県が米の名産地であることから米について発表を行いました。ハワード大学の学生はワシントンD.C.について発表を行い、国会議事堂の歴史やハワード大学の特徴について紹介しました。その後、学生は少人数に分かれて、ポップカルチャーやSDGs(Sustainable Development Goals、持続可能な開発目標)などについて語り合いました。学生たちが自由に話し合い、お互いを知るよい機会となりました。両校の参加者はさらに親睦を深めるために、2回目のミーティングを11月5日に開催しました。
最初のオンライン交流を振り返って、ハワード大学のジュディ・ディスムク氏は次のように述べました。「1回目のミーティングは素晴らしかったです。これまで日本人学生のグループと直接交流したことがなかったので楽しめました。この経験がきっかけで、2回目のミーティングを実施することにつながりました。」