TOMODACHIアラムナイがロバート・アラン・フェルドマン氏と中林美恵子氏を迎えた「米日カウンシル主催第22回ビジネス・アドバイザリー・ボードミーティング」に参加
2021年2月9日、米日カウンシル主催の「第22回ビジネス・アドバイザリー・ボードミーティング(BAB)」がオンラインで開催され、TOMODACHIアラムナイ(プログラム経験者)4名が出席しました。当会では東京理科大学 教授およびモルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 シニア アドバイザーを務めるロバート・アラン・フェルドマン氏と早稲田大学 社会科学総合学術院 社会科学部 教授のマンスフィールド財団 名誉フェローの中林美恵子氏をお招きし、「バイデン新政権下における政治経済の展望」という題目のご講演をいただき、50名以上の様々な業界を代表するビジネスリーダーが集いました。日米関係の次世代リーダーとして、TOMODACHIアラムナイが当会に参加するのは今回で12回目となりました。
対談の冒頭では、ジョー・バイデン大統領就任式の様子や簡潔でありながらも影響力のある就任演説の内容から、フェルドマン氏と中林氏のご両名がこの先4年への希望の光を感じ取った旨を話しました。お二人は多様で経験に富んだ新閣僚の顔ぶれや、新政権が受け継いだ課題に取り組むべく発令された大統領令の必要性にも言及しました。中林氏は各党内、そして米国内における団結(Unity)の重要性を強調した上で、今後の政権運営が「民主主義の勝利」の象徴となることへの期待感を共有しました。フェルドマン氏はパンデミックによる巨額な財政赤字と新しいテクノロジーの進化による更なる雇用の喪失の可能性に触れ、コロナ過収束の目途が立った折には、人材資本管理のための新しい制度の確立が日米両国にとっての急務となることを強調しました。
対談後、2017年から2018年の米日カウンシル渡邉利三寄付奨学金の奨学生である丸一大輔氏は、コロナ渦における米金融政策への政権交代の影響についてフェルドマン氏に尋ねました。フェルドマン氏は、米連邦準備制度理事会(FRB)の独立性への理解は政治的領域を越えて広まっているため、米国議会からの圧力による政策の変更は予見していないと回答しました。
TOMODACHI MetLife Women’s Leadership Programのアラムナイである横山あみ氏は今回の経験を振り返り、「日本国内のことでさえも、政治や経済に関する自分の知識の浅さを痛感しました。ベーシックインカムや選挙区の区割りについてなど、今日お聞きしたことについて調べ、より深く学んでいきたいと思いました。」と述べました。
会を締めくくるネットワーキングセッションでは、フェルドマン氏と中林氏と共に、TOMODACHIアラムナイを含む参加者が意見や感想を自由に交換しました。