TOMODACHIアラムナイ地域フレームワーク東北・北海道地域チームA「テーマ・イベント」: 香りが消費者に届くまでの過程を学び、石鹸を通して北海道の自然を感じる
2020年11月22日、東北・北海道地域チームAの「TOMODACHIアラムナイ地域フレームワーク テーマ・イベント」が、オンラインで開催されました。「香りのチカラが届くまで」と題された本イベントは地域リーダーの藁谷大美氏と地域メンターの齋藤菜奈子氏が運営を担当し、20名のTOMODACHIアラムナイと一般参加者が日本全国から集いました。このイベントは、日常生活に溢れている「香り」をテーマに、講演や意見交換を通じて、特に新型コロナウイルスの感染拡大で「おうち時間」が増える中での香りの可能性を認識してもらうことを目的としました。
はじめに、在札幌米国総領事館のライアン・イングラッシア広報企画担当領事から、ご挨拶をいただきました。イベントの前半では、高砂香料工業株式会社フレグランスマーケティング・CIMR部 部長の米田祐子氏より、新型コロナウイルスの感染拡大による香料業界への影響や、イメージが実際の香りになるまでのプロセスについて、「香りの創造 ~イメージからの香りづくり~」と題したご講演をいただきました。
講演後には、参加者からさまざまな質問がありました。「コロナウイルス感染症の拡大による香りのニーズはどのように変化しているのか」、「複数種類の香りが同じ空間内で喧嘩するか否か」、「香りの流行は特定の主体から発信されるのか」、「ご年配の方や医療現場向けの香りの利用は進んでいるのか」などについて、講演者から補足の説明をいただきました。
イベントの後半では、グループに分かれて、講演の感想や、参加者自身の生活及び経験と香りのつながりについて参加者同士で意見交換をしました。さらに、地域リーダーの藁谷氏と地域メンターの齋藤氏が制作し、事前に参加者に送付した香り付き石鹸の香りを実際に嗅ぎながら、「北海道らしい香り」についても意見交換をしました。石鹸の香りは、6月に開催されたウェルカム・イベントのディスカッションで「TOMODACHIらしい香り」として挙げられた「優しい香り」と「力強い香り」のイメージに基づいて選んだ2種類でした。北海道のイメージに通じると感じられる香りの特徴について話し合い、最後にはどちらの香りがより北海道らしいと感じるか、投票が行われました。参加者の多くが「力強い香り」に投票しており、それぞれの香りの北海道らしさについて、「優しい香り」は花畑、「力強い香り」は広大さ及び樹木のイメージに合致する、という意見が共有されました。
参加者からは、「講演で、パーソナリティを表す香りの分析に関心を引かれた。自分のイメージの香水もつくってみたい」、「医療への活用は興味深く、例えば学校に心地よい香りがあれば、学校に行きたくなることもありそう」、「日常に溢れていて逆に気付きにくい香りの大切さを再認識した。今後商品を手に取る際には、香りが創造された過程も想像して、楽しみたい」、などといった感想がありました。地域リーダーの藁谷大美氏は、「『香り』いうテーマを通じて、コロナ禍での生活で求められているものを知り、北海道のイメージについて参加者の声から学ぶことができた。今後、香りの一層の可能性に期待したい。」と述べました。
本イベントは、プルデンシャルの支援によるTOMODACHI世代アラムナイ・リーダーシップ・プログラムのTOMODACHIアラムナイ地域フレームワークの一環として実施されました。