プログラム参加者・TOMODACHIアラムナイに聞いてみました!:モニカ・エストラダ氏
2017年に開催された「第5回TOMODACHI大和ハウス学生リーダーシップ会議」への参加、および2018-2019年「米日カウンシル渡邉利三寄付奨学金」の奨学生である、モニカ・エストラダ氏のインタビューをお届けします。エストラダ氏は現在、Master of Human Resource and Industrial Relations(MHRIR)の修士1年として 「School of Labor and Employment Relations at the University of Illinois at Urbana-Champaign」に在籍しています。雇用、多様性とインクルージョン、そしてグローバルな人材などに関心をもつ彼女は、人事の専門家として、組織と従業員の間を様々なレベルで橋渡しできるキャリアを目指しています。
Q1:TOMODACHIプログラムへ参加したきっかけは?
大学2年生の時、日本語を学んでいたこともあり、日本語の先生からTOMODACHI大和ハウス学生リーダーシップ会議を勧められて知りました。その当時、私は将来のキャリアイメージを描けずにいました。ビジネスと日本、両方に関心があったのですが、その2つをどのように組み合わせて良いかが分かりませんでした。リーダーシップ会議ではビジネスはもちろん芸術や政治もテーマに取り上げられると知り、日米関係に貢献するためにどんなセクターでどのように働くことができるのかを学べるのではないかと思いました。ビジネスと日本、両方への関心をどのように活かせるかをもっと明確に知りたいと考え、TOMODACHI大和ハウス学生リーダーシップ会議に応募しました。
Q2:日本や日本語に関心をもちはじめたのはいつから?
高校生のときからです。高校3年生の時、2週間日本に滞在する機会がありました。1週目に京都、東京、そして広島を訪れ、2週目は島根県奥出雲町で、ホームステイをし、日本文化が大好きになりましたし、日本での生活が、私の住んでいるイリノイ州での生活と全く異なることにも惹かれました。ホームステイ先には畳の部屋があり、住居さえ違うということを実感しました。この2週間の日本滞在は、私にとって初めてのカルチャーショックで、日本への再訪そして大学でも日本語の勉強を続けたいという思いに繋がりました。
Q3: TOMODACHIプログラムに参加して、印象に残ったことを教えてください。
2つ印象的だったことがあります。1つ目は、TOMODACHIプログラム参加者との出会いです。私が通っていた大学は大きかったのですが、日本語のコースはとても小規模だったので、このTOMODACHIプログラムで、イリノイ州に他にも日米関係に関心を持っている学生がいることを知り、嬉しく思いました。私以外にも、日本語を学ぶ熱意を持ち、かつ他の分野にも関心のある学生がいることを知りました。他の学生も私と似た興味をもっており、そこに幅広いキャリアの可能性があることが分かり、とても新鮮でした。2つ目は、日米交流のスペシャリストから話を聞けたことです。リーダーシップ会議では、政治、芸術、ビジネスなど、多様な分野で活躍する方々に出会いました。この出会いは、将来のキャリアにおける選択肢の広さを示してくれました。政治分野で活躍する米国国務省の方からは、米国留学する日本の学生が減少しているという話を伺い、私たち参加者はグループごとに、日本から米国へ来る学生をどのように増やすかという課題について話し合いました。このプログラムは全体を通して、とても実践的であり、学生の私もプロフェッショナルな方々と対話する時間をしっかりと持つことができ、とても開かれた環境で多くの学びを得ました。
Q4:将来の目標について教えてください。
大学院では人事管理や労使関係について学んでおり、企業でインターンとしても働いています。
将来は、グローバル企業で人事として働きながら、世界の様々な場所について知識を広げていきたいと思っています。今は2つのプロジェクトに携わっております。1つは、公平かつ成果に見合った報酬を全従業員へ与えるためのプロジェクトと、もう1つは、採用応募者全ての履歴書やカバーレターを経営者へ見やすくするためのプロジェクトです。
人事管理について学ぶ中で、いつかまた日本を訪れる機会があることを願っています。
Q5:あなたにとってTOMODACHIとは?
私にとってのTOMODACHIは、日米関係の将来を信じる人の共同体であり、自分の情熱にひたむきに進む学生の団体だと思います。TOMODACHIで出会った全ての人は、自分が将来やりたいことへの情熱に溢れていて、とても刺激を受けました。
Q6: 今後、TOMODACHIプログラムに参加する人へのアドバイスをお願いします。
多くの大学生が、周囲から「その興味はキャリアに繋げにくいのでは?」「それはキャリアとして良い選択なのですか?」という問いを投げかけられると思いますが、時には自分の好きなことに心から情熱をもつことは大切です。私はTOMODACHIで出会った学生たちから刺激を受けましたし、彼らは自分の好きなことへの情熱を武器に、将来素晴らしいことを成し遂げる人たちだと確信しています。
もう一つアドバイスをするとしたら、「恐れないこと」です。たくさんの人の中にいると、時に内向的になってしまうこともあります。TOMODACHIに参加し始めたころは私も内向的で、他の人から話しかけられない限り、自分から話しかける勇気はありませんでした。TOMODACHIでの最初の学びは、自分から臆せず他の人に話しかける大切さです。はじめは分からなくても、最終的にとても良い関係性を構築できたり、交友関係につながったりするかもしれません。始めの一歩を踏み出すことを恐れないでください。その一歩が、素晴らしい繋がりの始まりかもしれないのですから。