TOMODACHIアラムナイ地域フレームワーク中部・北陸地域「ウェルカム・イベント」: 「アフターコロナに僕たちはみな他人になってしまうのか」をテーマに人と・地域との関係性を考える
2020年6月6日、中部・北陸地域の「TOMODACHIアラムナイ地域フレームワークウェルカム・イベント」がオンラインで開催されました。プルデンシャル・ホールディング・オブ・ジャパン株式会社及び在名古屋米国領事館の支援のもと、中部・北陸地域のTOMODACHIアラムナイが主催となり、27名が参加してイベントが開催されました。このイベントは、地域リーダーの伊藤大樹氏と地域メンターの福永慎一氏が運営を担当しました。
開会式では、プルデンシャル・ホールディング・オブ・ジャパン株式会社シニアオフィサーの平山善章氏よりご挨拶、さらに在名古屋米国領事館 ゲーリー・シェイファー首席領事よりビデオメッセージをいただきました。
「アフターコロナに僕たちはみな他人になってしまうのか」と題されたイベントの冒頭では、地域リーダーの伊藤氏がテーマの背景を説明しました。コロナウイルスの感染拡大の影響で様々な活動が中止・延期になった状況を「出会うはずだった人との出会いがなくなった」と感じている同氏が、人とのつながりや地域コミュニティとのつながりを希薄にしないために、困難な状況下で何ができるかを模索するため、このイベントを企画したと述べました。
イベントの前半には、コロナウイルスの影響を受けた中部・北陸地域からの20代のゲスト4名は、「マレーシアへの留学が中止になり、留学途中での帰国を余儀なくされた」「富山の大学を卒業後、JICAへ就職しアフリカへ派遣予定だったが派遣時期が延期になった」「富山県内でシェアハウスの経営をしていたが人が集まることが難しくなった」「富山県でしていた家庭教師のアルバイトがなくなり、実家に帰省をせざるを得なくなった」と、それぞれの現状、活動及び影響を受けた経緯を共有し問題提起をしました。
続いて、「僕に・私に・そして僕たちの地域に起こったこと-若者・地域の視点から事例共有-」をテーマに、この状況下においてどのようなアプローチが効果的であるか、4名のゲストスピーカーを中心に少人数のグループに分かれて参加者はディスカッションを行いました。 「(マレーシアへ留学中だったが)コロナの状況下において、プログラムへの給付金が停止され、帰国せざるを得なかった。ただ、前向きに地元である富山県で出来ることや留学を希望していた後輩たちに対してできることを考えたく、経験をシェアしました」と、ゲストスピーカーのひとりは語りました。 イベントの最後には、各グループが考えたアイデアを共有しイベントを締めくくりました。
参加者たちは、ゲストスピーカーからの現状の共有により、同世代に実際に起きたことを知り、ディスカッションを通して有意義な関係性を互いに構築することができました。参加者からは「自分だけでは思いつかない視点からアイデアがもらえた」「様々な経験を持つ人が集まってきていて、話を聞いているだけで自分も刺激がもらえた」などの声がありました。地域リーダーの伊藤大樹氏は、「オフラインよりもオンラインできっかけをつくることはとても難しいと感じた一方で、物理的な距離を超えて人が集まれることに関しては、これまでよりもずっと人と出会うことの敷居が低くなった」と述べ、新しい出会いの形となることへの期待を示しました。
本イベントは、プルデンシャルの支援によるTOMODACHI世代アラムナイ・リーダーシップ・プログラムのTOMODACHIアラムナイ地域フレームワークの一環として実施されました。