プログラム参加者・TOMODACHIアラムナイに聞いてみました!:ダニエル・リード氏
今回は、2018年のTOMODACHI-Mitsui & Co. Leadership Programに参加したダニエル・リード氏へのインタビューです。
リード氏は、東日本大震災直後の困難な状況の下、JETプログラム(語学指 導等を行う外国青年招致事業)で来日し被災地のコミュニティで教員を務めていた時に、TOMODACHIイニシアチブの存在を知ったそうです。
Q1: 現在は何をされていますか?
2019年11月にPinPath, LLCというコンサルティング会社を立ち上げ、運営しています。人々の問題やその解決策を独自の手法で策定し、人々に自信を持ってもらうための経験を生み出すプログラムを開発し、現在から未来に向けてのグローバルなまとめ役を担っていくことを目標としています。
Q2: TOMODACHIプログラムの中で1番忘れられないことを教えてください。
たくさんの忘れられない思い出がありますが、東北地域の「起業家精神を醸成するためのエコシステム」を作り上げるためのつながり、その成長に一番衝撃を受けました。ここ何年も友人に会うために何度となく東北地域を訪れていましたが、TOMODACHIを通じて、須田善明町長をはじめとする町議、東北電力の代表者、そして一般社団法人ISHINOMAKI2.0を運営する企業家である松村豪太氏のような方々から現地の復興過程について学ぶことができました。復興に関する取り組みだけではなく、コミュニティーが目標をもって前進するための手助けを自身の行動によりリーダーシップを示しているところにとても感動しました。震災から7年(参加当時)が経過していましたが、地域経済の活性化のためにはまだ支援が必要である印象を受けました。
Q3: あなたにとってリーダーシップとは?
リーダーは、ビジョンを追求するために共に働いている仲間ひとりひとりに刺激を与えなければいけません。そして目標達成するためには、効果的に資源を活用し、それぞれが持つ知識や技能を活かした結束の強いチームを作る能力が必要です。さらにリーダーは、「変革を起こす人(チェンジメーカー)」であり、現実として迫りくる様々な課題の解決に挑むような変革者なしには、社会の進展は起こり得ません。
Q4: TOMODACHIプログラムで学んだことを教えてください。
打ちのめされるような災害が起こったコミュニティーにおいても、起業家精神を持ち合わせている起業家やリーダーたちの影響は大きく、TOMODACHIプログラムを通してそれを直に学ぶことができました。またプログラムで仲間となった日米の参加者の多くは、自身の会社や非営利団体を立ち上げており、 グローバルなリーダーシップ能力を高めることや自身の仕事を通して、世界に前向きな変化をもたらすことに力強く取り組む情熱的な人々でした。
Q5: あなたにとってTOMODACHIとは?
TOMODACHIは私にとって希望を与えるものです。被災地の若者たちの成長を長期的に見守り支え、そして未来の日米関係、それぞれの地域を担うリーダーたちの成長や発展のために焦点を当てています。
Q6: 将来の目標や夢について教えてください!
全ての人々が他者とうまく付き合うことができ、お互いを尊敬し合えて、 持続可能な社会に対して責任ある行動に努め、皆にとって幸福で、より質の高い暮らしができる世界で暮らすことが私の夢です。