プログラム参加者・TOMODACHIアラムナイに聞いてみました!:小西翔氏
今回は、「TOMODACHI-UNIQLO フェローシップ」2017年に参加したアラムナイの小西翔氏へのインタビューです。現在、小西氏は、自身のブランドを立ち上げアーティストしてニューヨークで活動する傍ら、フリーランスデザイナー、そして通信ファッション教育プログラム「Sho Konishi Design Lab」を運営し、ファッションを学ぶ日本の学生達の海外進出サポートを目的としたオンライン授業を行っています。小西氏に現在のご自身の状況ついて、またTOMODACHIについて伺いました。
Q1: 現在のニューヨークはどんな状況ですか?
(2020年4月半ば時点で)外出がままならなくなってから一か月経ちました。今暮らしている地域は、街中というわけではないのであまりコロナの影響を現実的に感じていなかったのですが、しだいに家の中で過ごすというこの生活にも慣れて日々暮らしています。ルームメート数人と一軒家をシェアして過ごしているので、一人きりで過ごしているわけではないので、そこは救われる思いです。スーパーへの買い出しなどで出かけることはあるけれど、電車やバスに乗ることはなく、極力家の中で、一緒に住んでいる人以外との接触を避けて、過ごしています。
Q2: 家の中では、仕事なども含めどのように過ごしているのですか?
作業に必要な道具類(ミシンなど)を自宅へ持って帰ってきているので、制作作業をしながら過ごしています。 カスタムメイキング中心で洋服のオーダーを受け、製作作業を進めていますが、この状況下、素材を買いに行けないため、今できる限りのところまで進めて(今製図している段階なのですが)、一旦終わらせているところです。着なくなった洋服などを洗って消毒してマスクへとリメイクし、それにヘアゴムを縫い合わせて、ルームメートと自分のマスクを作ったりもしていますよ。その他には、プラスチック類のごみでオブジェをつくることをテーマとして制作活動もしているので、飲み終わったペットボトルをルームメートから回収して、次の展示会のための作品作りもはじめたりしています。またオンラインで学生へファッション哲学に関する講義なども行っているので、自宅にいても忙しく過ごしています。
Q3: 今でも記憶に残っているTOMODACHIでの経験は?
たくさんありますが、一つ選ぶとしたら何よりこのプログラムを通して出会った人たちとの繋がりです。 TOMODACHI-UNIQLO フェローシップを通して出会った先輩たちからは、本当にたくさんのことを学ばせていただきましたし、このプログラムのおかげでできた心強い繋がりです。そして2018年11月に「米日カウンシル・アニュアル・カンファレンス」へ参加したことは、忘れられない記憶です。平成最後のタイミングで次世代を担う世代として自分のあるべき姿を再確認することができました。またこの会を通して、日本の美しさを感じ、自身が日本人であるということに誇りを持つことができました。
Q4: TOMODACHIプログラムで学んだことを教えてください
このプログラムから学んだことはたくさんあるのですが、 何よりの学びは日本と米国との繋がりについてです。自分がこのプログラムの一員として、一日本人として、米国に向き合う姿勢が大きく変わりました。このプログラムを経験するまでの自分は見ていた世界がすごく狭く、自分のことだけ、自分に関わる人のみを意識していたなと気づかされました。プログラムを通じて出会った人々の影響を受け、次世代のリーダーとして、母国のこと、自分が今住んでいる米国 のことを考えるようになりました。より国際的な視点を得ることができるようになった今、国外で活動する日本人代表として恥じないように生きていこうと思えるようになりました。
Q5: あなたにとってリーダーシップとは?
人を想い、まだ見ぬ未来を想い行動を起こすことです。 学ぶことをやめず、成長を続けることもリーダーシップにおいて欠かせぬことだと思っています。 特に重要なことは自分たちより若い世代を育てること、それが何よりのリーダーシップだと考えます。
Q6: あなたにとってTOMODACHIとは?
私にとってのTOMODACHI とは、友人。その言葉の意味通り、志を共にし、一体となって交わっている友。そのような関係を、国籍を超えて築かさせてくれた場所です。
小西氏の作品のひとつ。このような作品や小西氏の活動はこちらからご覧いただけます。
http://sho-konishi.com/