TOMODACHI J&J 災害看護研修プログラム2019最終報告会:5期生がそれぞれの学びや思いを発表
2019年12月1日に仙台にて、「TOMODACHI J&J災害看護研修プログラム」の最終報告会が開催されました。本年度は参加者を代表し、3名の学生がプログラムの概要と個人の学びを発表しました。
横浜市立大学大学院の長尾晏寿美氏より、本プログラムの一連の流れを振り返りながら各研修の内容説明、さらに5期生全員それぞれの学びや思いを各所に交えながら発表が行われました。 「プログラムが始まる前はいよいよここからがスタートだ、と意気込んでいましたが、プログラムの全過程を終えて思うことは、今こそが本当の意味でのスタートだなと感じています」という彼女の言葉が深く印象に残る中、個人発表では、国際医療福祉大学大学院の小野和佳奈氏と石巻赤十字看護専門学校の佐藤礼香氏の2名が5期生を代表して登壇しました。
それぞれが幅広い医療分野の中から災害看護というフィールドを志したきっかけやこのプログラムへ応募した経緯について、また実際に各研修での様々な活動の中でそれぞれの心を最も打ったエピソードや経験と、それを今後どう活かしていきたいのかという点に焦点を当てて発表をしました。プログラム開始当初の様子から比べて、堂々とした姿で聴衆に語りかける姿は彼女たちの成長を一段と物語っていました。
メンターの先生方による成果報告では、「ボランティア活動や被災地支援に対する自身の想いを実際に行動に移せている学生というのは一握りであるのに対し、本プログラムに参加した学生たちはアクティビティを自ら立案し実行することでそれを達成することができました。そしてたくさんの経験を経て今後の医療を担う人材になって欲しいです」というコメントをいただきました。
また、アラムナイを代表して1期生の宮川菜津美氏が登壇し、本プログラムを修了してから今までの5年間を振り返り、自身の看護職に対する思いの遍歴や今現在、看護師として医療現場での活動について、さらにこれからの展望について述べました。
報告会終了後には、本年度プログラムにご協力を頂いた方々や今後応募を検討している看護学生たち、また一足先に看護師として現場で活躍するアラムナイも一堂に会し、懇親会が開催されました。
5期生のひとりは「このプログラムでは多くの人と協力することで一つの事を成し遂げる難しさと大切さを学びました。今からすぐに災害看護の現場に関わることができるわけではないと思うけれど、まずはこの研修で学んだ内容を周りに伝えるなど自分にできることから始めていきたいです」と、今後の学びに対する更なる意欲を語りました。
この報告会を経て、5期生にとってここからが新たなスタートであり、大きな門出となります。これからは、本プログラムのアラムナイとして、そして日本の災害医療現場の将来を担うリーダーとして活躍の場を広げてくれる事が期待されます。