HLAB 2018:大学生がサマースクール運営を通してリーダーシップスキルを学ぶ
2018年8月14日から21日にわたる7日間、日米の大学生33名が「HLABリーダーシップ・プログラム」に参加しました。本プログラムは大学生を対象とした集中型リーダーシップ育成プログラムで、日米の次世代リーダーが、東京、長野県小布施町、徳島県、宮城県女川町で行われるHLABサマースクールの運営を行うことで、国際的なリーダーシップとグローバルな思考を身につけることを目的としています。
本プログラムの中心イベントである高校生対象のサマースクールが宮城県の女川町と南三陸町で行われ、大学生たちは7日間のサマースクールの準備・運営を通し、自らのスキルを実践する様々な機会を得ました。
参加者にとって第二の家となるような場づくりをするため、大学生と高校生は「ハウス」と呼ばれる行動班を形成します。家族のように団結したコミュニティを作ることで、大学生はメンタリングスキルを実践し、高校生が自身をより深く理解できるようサポートします。
セミナーでは、日米の大学生が協力して授業を担当します。3つの異なるグループで計4時間行われ、高校生が学問的関心を掘り下げると同時に、言葉の壁に捉われないコミュニケーションと協働について学ぶ機会を提供します。
セミナー後、大学生と高校生は地元の中学生を対象に、自身が学んだことを共有し助言する機会を持ちました。さらに、社会でスキルを備えたリーダーとして活躍できるよう、大学生は予算内で450名の生徒が参加するプロジェクトマネジメントの方法を学びました。
一橋大学大学生の小澤しおり氏は、「HLABはプログラム運営という貴重な経験を与えてくれました。様々な交渉プロセスを通して学んだことは、私の今後の人生の糧になります。」と述べました。
慶応大学大学生の坂本嵩氏は次のように語りました。「このプログラムはメンターシップスキルを学び実践できる素晴らしいコミュニティです。高校生が自分自身を理解するのを手助けしようとすることは、私自分を見つめる機会でもあるということが分かりました。」
リーダーシップ・プログラムとサマースクールに参加し、大学生は様々な形で自身の成長に気づく機会となりました。
本プログラムは、トヨタ自動車、三菱商事、日立製作所の多大な支援により設立されたTOMODACHI交流基金から資金の提供を受けています。