「TOMODACHI賞」受賞チームがシリコンバレーを訪問し、ビジネスプランを発表
第14回キャンパスベンチャーグランプリでTOMODACHIソーシャルアントレプレナーシップ賞を受賞した4大学計8名が、2018年3月26日から29日にかけて、シリコンバレーで実施された研修に参加しました。筑波大学チームは全ての人にスポーツ教育の機会を提供するサッカートレーニング情報のプラットホーム、香川大学チームは動物の声から健康状態をモニタリングするAIシステム、北海学園大学チームは人が悲しみを打ち明けやすくするグリーフ(悲嘆)ケアのオンラインプラットホーム、そして宮崎大学チームは障がい者の旅行手続きの負担を軽減するオンラインサービスをそれぞれ開発し、受賞しました。
本研修の目的は、シリコンバレーの創業者や投資家とのピッチミーティング(投資家への事業計画のプレゼンテーション)を通して、日本の学生起業家のレベルアップを図ることです。アメリカに初めて訪れる学生も多く、英語での5分間ピッチやミーティングでの質疑応答の準備が必要となりました。最初は苦戦するチームもいましたが、研修が終わる頃には、各チームはそれぞれの事業について自信をもって英語で即席のピッチができるようになりました。
3日間の多忙な旅程の中、学生は10回の公式なピッチミーティングに加え、ディナー交流会に参加し、ネットワーキングとそれぞれのスタートアップについて語りました。交流会の一つは、シリコンバレーのTOMODACHI新生リーダープログラムアラムナイが主催して開催してくれました。また、Startup Embassyというシリコンバレーで外国人の起業をサポートするコミュニティのメンバーとの交流会にも参加しました。
学生の一人は特に起業家とのミーティングに触発され、「Draper Nexusへの訪問が最も印象的で、スタートアップの実状や日本とアメリカの違いに関する話にとても刺激を受けた。その話を聞いて、新しいことを始めたい、ITテクノロジーやイノベーションについてもっと勉強したい、という意欲が湧いた。今は、Draper Nexusの方が話してくれた、投資獲得のためにスカイプやFacebookを活用するように、自分のビジネスプランについて100回フィードバックを得る、という新しい目標を設定した。そしてそれを始める自信を持つことができた」と述べました。
研修旅行から戻った後、8人の学生たちは、社会にインパクトを与えるためにどのように実行すべきかをより明確にし、大きなビジョンと共に、さらにそれぞれのスタートアップを進めていきます。
今回、プログラム参加者の渡米にあたり、株式会社JTB様に往復航空券をご提供いただきました。心より感謝申しあげます。