香りに物語と想いを込めて、第2回TOMODACHIふくしま香LINKプログラムを開催
第2回「TOMODACHIふくしま香LINKプログラム」が、2017年12月10日に東京都すみだ水族館で開催されました。第2回目プログラムは、2018年2月16日と17日に福島県下郷町で開催される「なかやま雪月火」で披露するための物語と香りの制作を行いました。「なかやま雪月火」とは2005年に地元の若者が、地域を盛り上げ、多くの人に訪れてもらうように始めたイベントです。2日間のお祭りには、毎年2,000名を超える人々が訪れます。本プログラムを通して学生が制作した香りは、ロウソクになり「なかやま雪月火」で設置されます。「なかやま雪月火」で香りと共に物語が紹介されるのは、今回初の試みとなり、学生メンバーはどのような物語を伝えたいか、その物語や場所に合った香りを制作する方法を学びました。
実際に香りで空間を演出している水族館を見て周ることで、参加者自らが香りの違いに気づき、魅力や活用方法を再発見することができました。シーンが変われば、五感で受ける印象も変化することを体感した後では、物語に込められた魅力を香りで表現するための言葉も多く出されました。
午後からはAir Aroma Japan株式会社のショールームに移動し、調香師である平裕之氏が講師となり、香りを嗅いでそれからイメージする色や感情を共有し、物語における、より具体的な香りを探るワークショップを行いました。一つの香りから思い浮かぶ情景は人それぞれで、抽象的なものから具体的なものまで、とても豊かなイメージが数多く挙げられました。発表後、参加者の一人の物語を代表に選び、受けた感情に合う香りを決定しました。
プログラムの終盤では、アートグリーン代表取締役の田中氏のお話を伺いました。田中氏の生い立ちや復興支援の事業など、やり続けていれば、夢はいつか必ず叶うと力強いメッセージをいただき、参加者も積極的にメモを取り、質問をしたりと、とても有意義な時間となりました。