宮城県仙台市で開催された「世界防災フォーラム」でTOMODACHIアラムナイが学びの集大成を発表
2017年11月27日に宮城県仙台市で世界防災フォーラムが開催され、過去に「TOMODACHIアラムナイ災害復興トレーニング・プログラム」に参加したアラムナイが、プログラムを通した学びを発表しました。本フォーラムには40を超える国から防災の専門家が参加しました。
TOMODACHIアラムナイ災害復興トレーニング・プログラムは、仙台市で2015年3月に開催された第三回国連防災世界会議(WCDRR)をきっかけに始まりました。本プログラムは、災害発生時に行動できる人材を育成することを目的としており、最終回となる世界防災フォーラムへの参加は、同じ問題意識を抱えた世界中の専門家に、TOMODACHIアラムナイの二年間の活動とその成果を報告するまたとない機会となりました。
TOMODACHIイニシアチブはピースボートとJapan IsraAID Support Program(JISP)と共に、二年間で日本国内の4つの都市で5つのワークショップを開催しました(第1~4回について詳しくはこちらを参照)。最終回の第5回ワークショップは、過去4回のワークショップへの参加者の中から6名の日本人アラムナイと、災害復興支援に関心の高い2名の米国人アラムナイが世界防災フォーラムでのプレゼンテーションに参加しました。
8名のアラムナイを代表して3名が発表を行いました。
櫻井翔太氏(TOMODACHIサマーコカ・コーラホームステイ研修プログラムアラムナイ)は本災害復興トレーニング・プログラムについて、「人生を変えた」と述べました。櫻井氏は本プログラムで基礎となる知識・スキルを学び、熊本県でのボランティア活動にも参加しました。さらに、一年間フィリピンに留学し現地の若者に、災害に対する備えを教える活動を実施しました。櫻井氏のスピーチはこちら。
チェルシー・モンテヴェルデ氏(TOMODACHI J&J災害看護研修プログラムアラムナイ)は「語り継ぐことの重要性」と「痛みは主観的であること」について、プログラムでの経験を交えて発表しました。モンテヴェルデ氏のスピーチはこちら。
下川さわ氏(TOMODACHI STEM Program @ Rice Universityアラムナイ)は元々インフラに高い関心を持っており、本災害復興トレーニング・プログラムの参加を経て、震災に強い橋の建設により強い関心を持ち、現在は津波が橋の構造に与える影響について研究しています。さらに、物理的な橋の建設にとどまらず、災害を直接経験していない「外部の人々」は何ができるか、被災者の話を聞き、被災者と外からの支援者の心をつなぐ架け橋の重要性についても学びました。下川氏のスピーチはこちら。
本プログラムに参加したアラムナイは、2016年4月の熊本地震および2018年8月の九州北部豪雨の際、ボランティア活動に従事しました。
TOMODACHIアラムナイ震災復興トレーニング・プログラムを始めとするTOMODACHIアラムナイ・リーダーシップ・プログラムはプルデンシャル財団の多大な支援のもと実施されています。