TOMODACHIによってもたらされた変化:2017年米日カウンシル アニュアル・カンファレンスでTOMODACHIワークショップを開催
TOMODACHI は時に参加者に大きな変化をもたらします。2017年11月13日、日米両国から選出されたTOMODACHIアラムナイ8名が、ワシントンD.C.で開催された第8回米日カウンシル アニュアル・カンファレンスでそれぞれの経験を語るスピーチを行い、またその後実施されたグループでの議論の進行役を務めました。スピーチで共有されたアラムナイの経験は、メンターシップやリーダーシップ、女性のエンパワーメント、情熱を再び得ること、高等教育や物語を語ること、コミュニティーへの還元の重要性など多岐にわたりました。
岩渕 由佳氏は2013年にTOMODACHI交流基金の支援で実施されているTOMODACHIダラス・仙台ヤングアンバサダーズプログラムに参加して以来、TOMODACHIとアラムナイプログラムに併せて14回も参加しています。岩渕氏は「TOMODACHIはあなたにとって何ですか?」という質問をよく受けることを述べ、それに対する彼女の答えについて共有しました。
「ダラスから戻った後に、私はTOMODACHIアラムナイプログラムに14回参加しました。自分自身にもっとチャレンジしたい、クリエイティブに考える機会を持ちたいと思っていたからです。こういった経験を通して、多くの人とつながり、本当に家族のように感じています。TOMODACHIアラムナイのコミュニティーは、私自身にやる気を起こさせたり、エンパワーしてくれるだけではなく、立ち止まり一息つける場所を作ってくれます。将来、ホストファミリーが私にしてくれたことを、今度は他の人々に還元したいと思います。つまり、人を元気づけ、サポートし、より良い世界を築くためにお互いにエンパワーできるリーダーになることです。私にとってのTOMODACHIは何か? それは『家族』です」
ニュージャージーから参加したケイト・アレクサンドロバ氏はTOMODACHI J&J災害看護研修プログラムが自分自身の将来に対する考え方を変えたと語りました。「TOMODACHIの体験は看護師になりたいという意欲に再び火をつけてくれただけではありません。どのようにして他者をサポート出来るかということや、看護の分野で情熱を持って働いているリーダーのいるコミュニティーや本日ここにお集まりの皆さんたちが活躍をしている分野について理解する手段を与えてくれました」
アラムナイスピーカーのスピーチ全文はこちらから。
アラムナイの紹介とそれぞれの物語を聞いた後で、TOMODACHIアラムナイ・リーダーシップ・プログラムが提唱している4つの理念、「クリティカル&イノベーティブ・シンキング」、「社会に出る準備」「市民活動」「つながりと継続性」に関する議論を、スピーカーの進行の基実施され、ワークショップのゲストはディスカッションの1つに参加するよう促されました。ゲストがアラムナイのスピーカーが出した課題と質問に答えた後に、より良い世界の実現を目指す議論が展開されました。
アラムナイのスピーカーたちは、TOMODACHIのワークショップに参加した他、41名のアラムナイおよび現在のTOMODACHIプログラム参加者たちと一緒にオリエンテーションに参加しました。オリエンテーションでは目標設定とネットワーキングのスキル構築のためのワークショップが実施され、参加者はワシントンD.C.で有意義な一日を過ごすことができました。また、同オリエンテーションは11月12日(日)に実施されたため、アラムナイは同日に行われた米日カウンシル「メンバーズ・デイ」のセッションのいくつかも参加しました。
オリエンテーションではプルデンシャル財団プログラム・オフィサー サラ・ケイ氏から開会の辞で幕を開けました。ケイ氏はすべてのセッションを通してアラムナイと同席し、彼らの抱負や目標、プルデンシャル財団の支援で実現したアラムナイのための機会がもたらした影響に関して耳を傾けました。
午前中に行われた目標設定のワークショップでは、TOMODACHI体験で得たもの、そして本カンファレンスで達成したいことについて参加者全員が共有しました。午後には、TOMODACHI新生リーダープログラム(ELP)のアラムナイ、ネイト・ギョウトク氏によるネットワークのスキル構築ワークショップが開催されました。ギョウトク氏は持続性のあるコミュニティーを形成するために、次世代のエンパワーメントに力を入れているホノルルの非営利団体「Kupu」で、持続性イニシアティブのディレクターを務めた経験から、ネットワーキングについて体験したことや学んだことを参加者と共有しました。また、同プログラムの他のアラムナイもネットワーキングのワークショップに参加しました。これは、アラムナイにとって、キャリアに関する見識あるアドバイスを受けたり、彼らが目指しているキャリアを歩んでいる若手プロフェッショナルと1対1で話をしたりする貴重な機会となりました。
アラムナイ・オリエンテーションに加えて、8名のスピーカーと41名のアラムナイと現在のプログラム参加者等は、700名以上を一同に集めた米日カウンシル アニュアル・カンファレンス 基調講演、および分科会に出席しました。