福島県の女子高校生が外国人留学生とのセッションを経て、自らの「挑戦」を宣言
2017年10月28—10月29日、TOMODACHI女子高校生キャリアメンタリングプログラムin福島のSTEP2が行なわれました。本プログラムは、ファミリーマート、ローソン両社のご寄附を受けて設立された「TOMODACHIコンビニ基金」の支援を受けて実施されているプログラムで、半年間に渡り福島県の女子高校生2年生を対象に、4つのステップを通して、自らの未来を切り開いていくきっかけ作りを目的としています。
ステップ2は、米国をはじめとする13カ国から選出された日本で留学している女子大学生20名との「挑戦」をテーマにしたセッションが行われました。留学生がどんな夢やキャリアを描いて留学を決意したのか、留学に至るまでにどんな努力や葛藤があったのか、日本に来て学んだことは何かなどを、大学生メンターと協力してプレゼンテーションを行いました。家族の猛反対を受けたり、金銭的な事情で苦労したり、理由は異なっていても、努力を重ねて困難を乗り越えてきた留学生が、自分のこれまでの人生をまっすぐに参加者に伝えました。
留学生の話を聞いた参加者は、「新しい世界に飛び込むために大切なこと」は何かをチームで考えて発表しました。「行動を起こす勇気」「いやなことから逃げない」「やりたいことを諦めない」「自分の意思を持ちながら自分の可能性を見つけていく」「失敗、挫折した後に何ができるかその失敗から学ぶ」など、自分たちなりの言葉がたくさん出てきました。
次は、プログラム参加者の実践です。次回STEP3までに、考えるだけでドキドキするような「自分なりの新しい挑戦」を考えて発表しました。
また、プログラムでメンターを務めている、TOMODACHIアラムナイの高校時代に挑戦した話も参考にしました。「部活を本当に頑張っていたが、怪我をしてしまい部活のできない自分に価値があるのかわからなくなってしまったけど、逃げないでサポート側にまわり、最後には得るものがあった話」や、「親からは国公立しか行かせないと言われていたけど、その先にある自分を想像できずモチベーションを持続できなかった。でもキャリプロに参加したことで本当にやりたい夢を見つけ、先生に相談し夜間学校に通いながら親に金銭的な負担をかけず自分の目指す道を貫いた話」など、メンターのそれぞれのエピソードとそこから学んだことを聞いて、自分の挑戦を考えました。参加者は、「10人以上外国人と会話し、福島や日本の魅力を聞く」「難民支援のために、募金活動を実行する」「自分の興味のある職業に就いている3人に話を聞きに行く!」など、バラエティに富んだ思い思いの挑戦を宣言しました。決めている間、思いが溢れて涙を見せていた高校生もいました。クラス全体に向けて大きな声で挑戦を発表する姿はとても頼もしく、彼女達の挑戦報告が今からとても楽しみです。
この2日間を通して感じたことを、参加者はこのように話してくれました。
「難しい挑戦にしてしまったけど、明日から自分の目標にむかって全力疾走!」「挑戦し続けることの大切さを学んだ」「留学生も特別じゃなく普通の女の子、みんなにできたなら私にもできるはず!」留学生からも、「自分の話を聞いた高校生の感想を聞いて、自分自身も気づいていなかった気持ちや変化に気づけた」「普段出会うことのない高校生や様々大学生の女の子に出会い、自分も頑張ろうと刺激になった」「2日間だったけれど、最後には高校生を妹のように感じ離れたくなかった」など、の感想が挙がりました。
次回STEP3は12月16-17日にかけて行われる「社会人女性とのセッション」です。TOMODACHIイニシアチブをご支援頂いている企業のご協力のもと、イキイキと働いている社会人女性とのセッションを行います。仕事も人生も自分の力で切り拓いて来た女性たちと、『自分らしい未来への選択』について考えます。TOMODACHIスタッフも自らの経験を共有します。