TOMODACHI-Mitsui & Co. Leadership Program テキサス州ヒューストンとワシントンD.C.訪問を終えて帰国
2017 TOMODACHI-Mitsui & Co. Leadership Programに参加する日本各地から選出された若手プロフェッショナル9名が「Disruptive Thinking (破壊的な思考)」を促す目的で企画された、1週間にわたる米国研修を終え、9月18日に帰国しました。大いに刺激を受けた一行は、本プログラムのアラムナイ(プログラム経験者)97名と共に、他の人にも刺激を与えながら、同世代のリーダーとして、日米関係における繁栄と、経済的な活力をもたらすために貢献していきます。
日本代表団は、まず9月10日にテキサス州ヒューストンに向け出発しました。大型のハリケーン「ハービー」がテキサス州を直撃し、破壊的な洪水が起きた1週間後の訪問となり、2011年3月11日に起きた東日本大震災や記録的な豪雨に見舞われた北九州を思い起こさせました。しかし、そのような状況の中でも、ヒューストンの人たちは一行を歓迎、プログラムは滞りなく実施され、代表団は感銘を受けました。
本年度のプログラムは「イノベーション、起業家精神、リーダーシップ」のテーマのもとに実施されました。米国研修のハイライトとなったのは、ダイキン産業が操業を開始したばかりの新拠点である工場とイノベーション・センター、「ダイキン・テキサス・テクノロジーパーク」訪問でした。当拠点は、サッカースタジアム74個分の広さを誇り、米国内の同様の施設としては3番目に大きな施設です。
また、テキサスメディカルセンターの中核である「TMCイノベーション・インスティテュート」も訪問しました。同施設では、学問・研究分野でベストマインドを持った将来有望なイノベーターが集まり、未来のヘルスケアを生み出すべき研究に励んでいます。また、世界でトップクラスの最先端科学技術と医療を提供しています。
ヒューストンを出発する前に一行は「NASA ジョンソン宇宙センター」で代表団向けにアレンジされたツアーに参加し、国際宇宙ステーション(ISS)の運用管制室や将来の宇宙飛行士の訓練施設を見学しました。2017年卒業生は8,300人の応募者から選ばれた12名のアメリカ人宇宙飛行士候補生です。2年間の厳しい訓練の後、将来の深宇宙探査ミッションに任命される45名の宇宙飛行士の仲間入りをしました。
9月13日、一行はワシントンD.C.に移動し、プログラムの重要なテーマである「リーダーシップ」を学ぶために、数多くのミーティングに参加しました。アメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁とのミーティングは直前に決定しましたが、ハリケーン「ハービー」と「イルマ」の直撃による大きな被害が出た直後というタイミングでした。連邦政府が、真っ先に救助に駆けつけた第一対応者や、被害を受けた市民を支援する市町村や州、他国と、どのようにして仕事を行ったかということに関して、日本代表団は貴重な見識を得ることができました。
米国で「破壊的な思考」を学んだ1週間の締めくくりは、ペンタゴン(アメリカ国防総省の本庁舎)のツアーとミーティングとなりました。日本に帰国する前日はナショナル・モールでワシントンD.C.の観光名所巡りを楽しみました。時間は瞬く間に過ぎていき、最後のディナーでは活発な会話が交わされました。
本プログラムは三井物産株式会社の多大な支援により実現しています。