TOMODACHI Microsoft iLEAP Social Innovation and Leadership プログラム:参加者が自身のリーダーシップスタイルを見出す
2017年2月20日から3月24日にかけて、TOMODACHI Microsoft iLEAP Social Innovation and Leadership プログラムの参加者25名がワシントン州シアトルを訪問し、約5週間の実践型リーダーシップ研修に参加しました。
本プログラムは18~25歳までの次世代を担う若者を対象とした5週間の短期留学プログラムです。企業やNPO団体からプロジェクトの依頼を受け、参加者5人で編成されたチームで遂行していくグループ・プロジェクト、ソーシャルイノベーションの現場視察、メンター制度、テクノロジー・アドバイザー制度、セミナー、スタッフとの個別セッションや内省を通して、自分のビジョンと独自のリーダーシップを見出していきます。社会と自分とのつながりを再認識するだけではなく、プログラムを通して得た学びを帰国後に活かし、日本社会全体にインパクトを与えていく方法を考察します。
渡米中、参加者はマイクロソフト社の本社で同社の社会貢献活動やその展望に関して学んだ他、社員との昼食会を通し、グループプロジェクトへの助言を受けたり、リーダーシップ、起業家精神などについて学びました。
また、参加者は「リーダーシップ・ラボ」を通して内省をしたり、リーダーシップに関して熟考し、個々のリーダーシップスタイルや長所を見出しました。
帰国後、参加者代表は日本マイクロソフト株式会社本社で実施された事後報告会に参加し、プログラムで得た学びを共有しました。
早稲田大学に在学中の西塚悠人氏は、「発見」と「希望」という二つテーマに焦点を当てスピーチをしました。西塚氏はリーダーシップ・ラボで多様な背景を持ったチームメンバーと接し、無意識に一人一人のサポート役に徹していたことに触れ、他人をサポートすることが自らのリーダーシップスタイルなのだと気付いたと語りました。また、社会問題を解決し、より良い世界を創り上げるため、より多くの人に自分のリーダーシップスタイルを確立し、協働して欲しいと話し、将来への希望を語りました。
琉球大学医学部に所属する石渡奈菜氏は、生真面目な性格がゆえに無理をしてしまう傾向があると語った上で、プログラムに参加することにより自分の考え方を変えることが出来たと、以下のように述べました。「このプログラムでシアトルを訪問する前はセルフケアとリーダーシップの関連性は見えませんでしたが、セルフケアは優秀なリーダーの基盤であることが分かりました。」
文部科学大臣補佐官の鈴木寛氏は「このプログラムは参加者の皆さんだけでなく、皆さんと同世代の方々の人生をも変えるような、重要な体験です。」と述べ、本プログラムの重要性を強調しました。また鈴木氏はTOMODACHIイニシアチブが社会に与える影響にも触れ、「TOMODACHI世代は日本だけでなく世界中の人々にとって重要なものである。」と説きました。
最後に、日本マイクロソフト株式会社代表取締役社長の平野拓也氏はプログラムを無事に終えた参加者を祝福し、「挑戦をし続け、世の中にある様々な機会を最大限に活用してください。また、どんなことでもいいので、社会に影響を与えるようなことをしてください。」と述べ、参加者を激励しました。