「TOMODACHI世代地域フレームワーク」オリエンテーション実施、アラムナイが各地域代表としての責任感を強める
2017年3月10日から11日にかけて、TOMODACHI世代地域フレームワークのオリエンテーションが開催されました。TOMODACHI世代地域フレームワークはTOMODACHIアラムナイ(プログラム参加者)を対象とした、日本全国を7つの地域に分けた枠組みで、アラムナイ同士の交流や繋がりを促進することを狙いとしています。本オリエンテーションでは、様々なプログラムを経験した高校生から若手社会人までの幅広い年齢層が参加しました。
10日のオリエンテーションは東京のアメリカンセンターJapanで開催され、地域メンターによるワークショップを中心に実施されました。アイスブレークは沖縄地域のメンターである平良麻衣氏が担当し、参加者同士が意見を述べやすい雰囲気を目指した対話形式で行われました。参加者は、TOMODACHIプログラム参加前後で自分自身がどのように変化したのかを共有しました。次に、各地域メンターによるパネルディスカッションが行われました。各地域メンターは、各々がどのように地域社会で活躍しているかを高校生や大学生に語りました。その後、関東地域メンターのスティーブ・サカナシ氏によるビジネスピッチの講習がありました。参加者は、短時間で効率的に自分自身の考えを伝える方法を学びました。そして、米国大使館及び文部科学省の職員と交流する機会を設けました。米国大使館の職員はTOMODACHI世代地域フレームワークが始動することで、日米関係がより一層強化されることに期待を抱いている旨を、また、文部科学省からは「トビタテ!留学Japan」の説明とTOMODACHIサマーコカ・コーラホームステイ研修プログラムのアラムナイで、「トビタテ!留学Japan」の奨学生として、現在フィリピンに留学中の櫻井翔太氏をビデオ・カンファレンスでつなぎ、意見交換の時間を設けました。その次に、関東メンターのジンジャー・ヴォーン氏によるクリティカル・シンキングのワークショップが実施されました。
最後に、プルデンシャル・ファイナンシャル・インクを訪問し、コーポレート・チーフ・エシックス・オフィサー、ローヤン・ドイのお話を伺いました。ドイ氏は企業倫理と業績に関連性があると指摘し、各地域のフレームワークでも倫理基準を高く設定することを奨励しました。沖縄地域の副リーダーの仲田洋子は、「メンターが中心となって企画したワークショップで多くのことを学べた。普段、高校生は大学生や社会人と交流する機会が少ないので貴重な体験でした。」と語りました。
11日はウィルソン・ラーニング ワールドワイド株式会社のオフィスで開催され、各地域のグループに分かれてワークショップを行いました。プログラムの冒頭では、米日カウンシル会長のアイリーン・ヒラノ・イノウエ氏が米日カウンシルとTOMODACHIイニシアチブの設立背景を説明しました。イノウエ氏は人的な交流が日米関係を強化にすると指摘し、地域毎のフレームワークが機能することに大きな期待を抱いていると語りました。その次に、各地域で別れて地域の現状と抱える課題を中心に議論しました。地域の現状や課題を熟議した後に、メンターを交えて地域リーダーと副リーダー達が中心になって今後の目標や理想の地域像について考えました。ワークショップでは先輩アラムナイである大学生の地域リーダーが、高校生である副リーダーにアドバイスする場面が多く見られました。TOMODACHI住友商事奨学金プログラム参加者で、九州地域リーダーである真部魁人氏は、「他の地域で活動しているアラムナイと交流することができて刺激になった。九州には、観光などの沢山の資源がある。これらの資源とTOMODACHIをコラボレーションさせて、アラムナイの交流を促進させたい。」と語りました。参加者達は、二日間を共に過ごしTOMODACHIでの学びや思いを共有することで、個々人の結びつきだけでなく、各地域のアラムナイの代表者としての責任感が強まったようです。
TOMODACHI アラムナイ・リーダーシップ・プログラムはプルデンシャル財団の多大な支援を受け、提供されています。