大リーガー 被災地で野球教室
2012年12月9日 – 東日本大震災の影響で使えなくなっていた宮城県石巻市の市民球場が、アメリカ・大リーグの寄付金などで改修され、再オープンのセレモニーに参加した大リーグの選手が地元の子どもたちに野球の指導をしました。
石巻市民球場は、震災が起きてからおよそ5か月間、自衛隊のキャンプに使われ、芝が傷んだたため球場として使用できなくなり、アメリカ大リーグの寄付金などで人工芝にはり替える改修を行いました。 9日は、球場の再オープンを記念するセレモニーが開かれ、アメリカ・大リーグ、ニューヨーク・ヤンキースの外野手、カーティス・グランダーソン選手も出席し、はじめにテープカットが行われました。 その後、子どもたちの野球教室が開かれ、グランダーソン選手は、打席に立ってバッティングの構え方やスイングの手本を見せました。 また、守備では「ボールを取ったら素早くボールを投げるように」などとアドバイスし、子どもたちは雪の中でも笑顔で練習に取り組んでいました。 小学6年生の男の子は「野球をきちんと教えてくれてグランダーソン選手はいい人だと思いました」と話していました。 グランダーソン選手は「子どもたちは震災で大きなダメージを受けたと思うが、きょうの元気な姿を見て悲劇的な経験を乗り越えこの街をよりよくしようという姿勢が見えた。今後もそういう気持ちでいてもらいたい」と話していました。