TOMODACHI 障がい当事者リーダー育成プログラム研修生がボストンでの研修を終了
粟井優衣氏、工藤登志子氏、高田朋美氏の3名の女性が「TOMODACHI 障がい当事者リーダー育成プログラム」に参加するため、2016年7月29日から12月20まで訪米し、ボストンに滞在しました。当プログラムはノースロップ・グラマンから支援を受け、マサチューセッツ大学ボストン校地域インクルージョン研究所(ICI)が運営を担当しています。
5ヶ月に渡る本研修プログラムは、集中オリエンテーション、研修生個人のニーズに合わせた政府機関や非政府機関でのインターンシップ、毎週実施されるグループ研修および英語研修等、研修生に包括的な機会を提供します。
障がい当事者を取り巻く課題に刺激された各研修生は、インターンシップで研究・調査したプロジェクトについて、12月13日に開催された式典で発表しました。
早稲田大学の学生である粟井優衣氏は、障がいを抱える米国の学生がどのように大学へ通学しているか、またどのように自分自身の権利を主張しているのかについて発表しました。立川自立生活センターのカウンセラーとして働いていた工藤登志子氏は、公共交通機関を障がい者を含む全ての人々がアクセスできるようにする方法について共有しました。Avinton Japanでネットワークエンジニアとして勤務している高田朋美氏は、ユニバーサルデザインを全ての公共空間に普及させるための実用的な方法について発表しました。
3名の研修生は、若手障害当事者のリーダーとして、ボストンでの経験が有意義だったことや、今回の研修で得た学びを日本社会に還元するために、どのような準備をしているのかを共有しました。
また式典には、在ボストン日本国総領事の道井緑一郎氏と副総領事の藤井麻里氏、ノースロップ・グラマンのカービー・ホッジ氏をはじめ、厚子・フィッシュ氏、ジニー・フォードハム氏、ポール・ワタナベ教授、ポール・ニワ氏など米日カウンシル関係者も列席し、研修生のプログラムの終了をお祝いしました。
またTOMODACHI サントリー音楽奨学金の受給生2名を含む、バークリー音楽大学の学生が式典で演奏しました。
プログラムは終了しましたが、3名の若手リーダーの本当のチャレンジは始まったばかりです。日本へ帰国後、ボストンで学んだ知識や経験を活用して、障がい当事者が住みやすい地域社会の実現へ向け、努力していきます。