日米の社会的養護を経験した若手リーダーが、経験を共有
2016年9月7日、6名のアメリカ人と4名の日本人社会的養護の当事者が、「TOMODACHIフォースターユース・リーダーシッププログラム」の一環として開催された「社会的養護における当事者参画を考えるシンポジウム」に参加しました。
本プログラムでは、日本人当事者の7月29日からの10日間の渡米を皮切りに、9月2日からはアメリカ人当事者が来日し、両国で様々な交流や視察を行いました。
シンポジウムは本プログラムの実施団体であるNPO団体International Foster Care Alliance (IFCA) の代表の粟津氏の開会の辞と、特定非営利活動法人日向ぼっこのディレクター長野氏のプレゼンテーションで幕を開けました。
両氏は、社会的養護に当事者が参画し、「声」を持つことの重要さと、当事者を支援する組織の役割について触れました。
続いてアメリカ人当事者6名、日本人当事者4名のプログラム参加者は、それぞれの当事者団体における活動を通して、参加者、リーダーまた支援者として関わった経験を共有しました。
参加者の一人であるジャネル・ブラクストン氏は、「活動を通して、自分自身を擁護していく方法と、経験を共有することの重要性について学びました」と語りました。
また9月9日に開催された「日米ユースサミット」では、日米の参加者が、自身の社会的養護の経験を語りました。それぞれの経験は独特で、日米両国の社会的養護の仕組みの違いや、福祉システムの差異についても学ぶ機会となりました。サミットの終盤では、若手リーダーの一人が、社会的養護の当事者の気持ちを疑似体験できるようなゲームを実施しました。プログラムを通して、日米両名の若手リーダーらは両国の児童養護・福祉についての理解を深め、自身の経験を共有することの大切さや、社会へ参画し続ける事の重要さを学んだ他、参加者間で友情を築きました。
プログラム参加者の一人は、「渡米プロジェクトに参加し、アメリカの児童福祉の制度や、