三重県伊勢・志摩開催の「2016年ジュニア・サミットin三重」に米国人高校生4名が参加
2016年4月19日から29日までの11日間、外務省が主催するジュニア・サミットにTOMODACHIアラムナイ(プログラム経験者)1名を含む、高校生4名が米国代表として参加しました。三重県では、日本を含むG7各国を代表する高校生が集結し討議を重ね、安倍晋三内閣総理大臣、キャロライン・B・ケネディ駐日米国大使、鈴木英敬三重県知事へ手渡す成果文書を作成しました。
生徒たちはG7各国が直面する国際協力や地球規模での課題を学ぶほか、日本文化や料理、三重県の地元の産業について、日々の活動や観光での訪問を通じて楽しみながら学びました。訪問により、これまでの三重県の環境汚染に対する取組みや持続可能な解決策を見いだす努力を伺い知ることが出来ました。
週の後半には、各国の代表者28名が東京のスーパーグローバルハイスクール(※)を訪れ、同校に通う生徒とご家族によるご厚意で一泊のホームステイを体験しました。ジュニア・サミットを記念して、各代表者は学校の校庭に木を植えました。また、代表団は、締め括りとして、安倍首相公邸を公式訪問し、成果文書についてプレゼンテーションを行い、それぞれの経験を共有しました。
今回米国代表団として参加した、アカンシャ・ラヴィシャンカー氏、オマール・サラセヴィッチ氏、ダニエル・タン氏、ケイトリン・ニコルズ氏の高校生4名は、TOMODACHIイニシアチブを運営する米日カウンシルによる厳選な審査のもと、550名を超える応募者の中から選出されました。
今回、参加者はコロラド州デンバー国際空港で初めて顔を合わせ、米日カウンシルのメンバーで空港幹部でもあるエリック・平賀氏からあたたかな歓迎のもと、日本の文化における「した方がよいこと・してはいけないこと」をプレゼンで伺いました。ユナイテッド航空職員の方々には、飛行機の乗り継ぎ時間の際に昼食をご提供いただく他、搭乗ゲートまでのエスコートなど、大変お世話になりました。
三重県滞在中、伊勢神宮や鈴鹿サーキット、松坂牛の牧場、赤目四十八滝などを訪れました。また、最後に開かれたレセプションでは、地元の高校生バンドが演奏を披露し、参加者は安部昭恵総理大臣夫人と鈴木英敬三重県知事に向けプレゼンテーションを行いました。
東京を訪れた代表団は、東京ディズニーシーなど流行の観光場所を訪れました。TOMODACHI Toshiba 科学技術リーダーシップ・アカデミーに参加したアラムナイでもある、米国代表団の一人、オマール・サラセヴィッチ氏は、東京で同プログラムのアラムナイである、早稲田大学の迫本和也氏や慶應義塾大学の安藤啓人氏と再会を果たし、一緒に夕食をとるなどして楽しい時間を過ごしました。成田空港では、ユナイテッド航空職員の皆さんとジュニア・サミットの他国代表者に見送られ、新たに出会った友人との別れを惜しみ、また連絡を取りつづける事を約束しました。
プログラムの参加者が渡米するにあたり、往復航空券をご提供くださったユナイテッド航空に感謝申し上げます。
※スーパーグローバルハイスクール:文部科学省が定める、グローバル・リーダー育成に資する教育を通して、生徒の社会課題に対する関心と深い教養、コミュニケーション能力、問題解決力等の国際的素養を身に付け、将来、国際的に活躍できるグローバル・リーダーの育成を図ることを目的に運営される高等学校のこと。
TOMODACHI世代の声
「三重県で日本の高校生と触れ合う時間は限られていましたが、日本の代表者4名との触れ合いやホームステイを通じて日本文化を知る事ができました。ホームステイ先では、寿司、天ぷら、卵焼きなど、日本の伝統的な朝食や夕食をご馳走してくれました。米国代表団として、ジュニア・サミットへ参加できたおかげで、ホームステイ先の家族と構築できた一生涯の関係を今後も連絡を取りながら築いていきたいです。ホストブラザーとも、会話をしながら英語力の上達のために力になりたいと思っています。」
‐ 米国代表(バージニア州出身) オマール・サラセヴィッチ氏より