TOMODACHIアラムナイが3日間、熊本でボランティア活動に参加
熊本地震により甚大な被害を受けた地域を支援するため、4月25日(月)から3日間、TOMODACHIアラムナイ5名が日本イスラエイド・サポート・プログラム(JISP)のもと、ボランティア活動に参加しました。
今回ボランティア活動を行ったのは、東日本大震災を東北で経験し、2016年1月30-31日に「TOMODACHIアラムナイ災害復興リーダーシップ・トレーニング・プログラム」を受講し、災害時対応を学んだTOMODACHIアラムナイ4名と、熊本出身でTOMODACHIソーシャルアントレプレナーシップ・プログラムのアラムナイの計5名です。
一日目は、益城町立広安小学校や地域の民家内の瓦礫撤去作業や清掃に取り組み、夜には全国災害ボランティア支援団体ネットワーク準備会(JVOAD)が主催する「火の国会議」に参加しました。この会では、熊本の支援についてNPOや行政、個人ボランティアの方々が集まり、情報交換や議論を行いました。中でも自宅避難者に対しての支援の必要性や若年層に対してのサイコロジカル・ファースト・エイド(PFA)の必要性等、高まるニーズに対応する支援策やボランティアの方法について話し合いました。
二日目は、益城町の南に位置する、御船町で自宅避難者の清掃活動にあたりました。現在家屋の損壊状態は、表札脇に赤紙(全壊)、黄紙(半壊:住めるが危険)、緑紙(問題なし)の3種類に分けられていますが、御船町ではいまだその損壊状態の診断もままならない状況です。TOMODACHIアラムナイは、初日の夜に参加した「火の国会議」でも課題として取り上げられた、地域の中で最もニーズの高い高齢者や障害者の支援を担当しました。具体的には、自宅避難者の損壊した瓦の整理や家屋の清掃作業にあたりました。
三日目は、熊本市国際交流振興事業団を訪問し、外国人の避難状況等を伺いました。当初益城町より北東に位置する南阿蘇村へ向かう予定でしたが、道路が断絶されており移動が困難であったため、手前地域に位置する西原村民体育館での物資運搬補助を行いました。参加したアラムナイは、ボランティア作業を通じて、地域の方々と交流し、震災直後の様子を伺った他、自身の東日本大震災の経験を共有しました。実際に同じように災害を経験した立場から、心のケアも提供しました。
また滞在の最後には、初日に訪れた益城町広安小学校に戻り、アラムナイの櫻井翔太さん自らが麗澤大学で集めた、68,110円を支援金として益城町役場のご担当者へ手渡しました。
今回のアラムナイのボランティア活動にあたり、日本イスラエイド・サポート・プログラム(JISP) 、ピースボート両国際NGOにご協力を頂きました。
ボランティア作業にあたったアラムナイをはじめ、TOMODACHIスタッフ一同、1日でも早く、みなさんが平穏な日々を取り戻せる様、心から応援しています。TOMODACHIイニシアチブは、緊急支援に限らず、人と人とのつながりを通した長期的な支援を目指しています。熊本で出会った方々とのご縁を大切に、復興に向けて希望や友情をこれからも提供していきたいと考えます。