3月11日、TOMODACHIアラムナイが安倍昭恵総理大臣夫人と竹あかりプロジェクトに参加し、東日本大震災の犠牲者を弔う
3月11日に、宮城県と福島県の県境に位置する山元町で、「竹あかりプロジェクト」が開催され、TOMODACHI世代を代表し、5名のアラムナイが集結しました。本イベントには、全国の有志が東北の復興を願い、明かりが希望の糧となるようにと制作した竹あかり(ランタン)に火を灯しました。「地元の人とのふれあい、たけあかりの美しさ、全てが期待以上でした。3.11当日を被災地で迎え、地元の方々の中ではまだ震災は終わっていないこと、街も完全に復興したとは言えない状況にあることを学びました。ずっと忘れないであろう、心に残る2016年3月11日になりました。」とプロジェクトに参加した岩手県一関市出身のTOMODACHIアラムナイ、梁川菜美氏が感想を寄せてくれました。
この竹あかりは、山元町の人々の心を照らし、そして山元町を忘れないシンボルとして制作されました。このプロジェクトを支援している安倍昭恵総理大臣夫人は、失われた尊い命に哀悼の意を表しました。
TOMODACHIアラムナイをはじめ、竹あかりプロジェクトに賛同したメンバーやボランティアは、海岸沿いに集い、竹あかりを制作し、日没後火を灯しました。灯された竹あかりのうち、18個は、3月上旬に開催された、「TOMODACHI世代グローバル・リーダーシップ・アカデミー2016」に先立ち、参加した生徒が東京で制作したもので、今回山元町へ持ち寄り、自分達の手で火を灯すという特別な機会となりました。
参加者のアラムナイ5名のうち4名は東北出身で、3月11日という日を地域の復興のために、同じ想いをもつ仲間と過ごす大切さについて語り合いました。
「プロジェクト参加以前、復興を数字のみで追っていました。実際に山元町に行くと、行方不明の家族を見つけるまで地元を離れることができない人や、今もフラッシュバックに悩まされる人がいる、という話を何度も耳にしました。ニュースで「心の復興」というフレーズは見聞きしましたが、被災した方々をはじめ、誰もが未来を生きるには、過去と向き合う必要がある、と感じました。」と今回 初めて東北を訪れた東京出身のアラムナイ、柴田尭彦氏は語ってくれました。
未曾有の被害と犠牲者をもたらし、日本全体に衝撃を与えた、東日本大震災から5年が経過しました。東北の中には、震災や皆の努力が忘れられてしまうことを心配される方もいらっしゃるかもしれません。しかし、この5名を筆頭に、次世代を担う若者がみなさんの想いを繋いでいくことでしょう。