TOMODACHI Honda文化交流プログラムに参加した岩手県の高校生が、ロサンゼルスを訪問し、日米文化交流を体験
2015年12月26日より2016年1月9日までの約2週間、2回目となる「TOMODACHI Honda文化交流プログラム2016」を実施しました。昨年の宮城県に続き、2016年は東日本大震災で被害を受けた岩手県の高校生20名がカリフォルニア州ロサンゼルスを訪問し、プログラムに参加しました。
本プログラムは、次世代を担う若者の育成と日米の文化交流を深めるために、TOMODACHIイニシアチブと本田技研工業株式会社が、東日本大震災の被災地で音楽に興味を持つ高校生を米国ロサンゼルスに招待し、世界共通言語である音楽を通じて、米国の伝統や文化を体験できる機会を提供するものです。
生徒は米国で毎年元旦にアメリカン・ホンダモーターがメイン・スポンサーを務める伝統的な祝賀行事、ローズ・パレードに参加した他、全米日系人博物館を訪問して、日系人と日米関係について学んだ他、ホームステイやボランティアを経験し、大学の訪問、現地の高校生との交流などを体験しました。
ロサンゼルス到着後、同日夜に行われた歓迎会では、アメリカン・ホンダ・モーター社のスティーブ・モリカワ氏をはじめ、米日カウンシルのヘンリー・オオタ氏やホストファミリーの皆さんから大歓迎を受けました。12月中はグラミー賞受賞ミュージシャンのダニエル・ホー氏の指導の下、地元のトーランス高校の講堂をお借りして、ローズパレードに参加するための音楽練習を重ねました。また練習の合間には、アメリカ文化に触れるプログラムやボランティアに参加した他、ローズパレード直前には、大会本部を訪れました。ローズパレードの歴史を学び、パレード当日使用するホンダのフロート(山車)の制作過程を見学し、地元のボランティアと一緒に、実際に装飾も手伝いました。
2016年1月1日は、朝4時にホテルを出発し、プログラムの山場であるローズパレード参加に向けて出発しました。本最大のフロートに乗ってパレードの先導を切った生徒らは、沿道に押し寄せた鈴なりの観客の声援に応えるように、これまでの東北への支援に感謝の気持ちを込め、約2時間に渡って終始笑顔で演奏しました。パレード終了後の生徒達の充実感・達成感に満ちた顔は今回のプログラムのハイライトとなりました。
参加した生徒らは次のように述べました。
「TOMODACHI Honda文化交流プログラム参加にあたって、多くの方々に、このプログラムに参加するということは、初めの一歩に過ぎないと何度もお話がありました。私は今回アメリカで沢山の素晴らしい友人に出会い、新しい家族も出来ました。この友情を育み、未来に繋げていくことが、私達に与えられた役目だと思っています」
「プログラム参加中に、ホームスティ・ファミリーと海に行く機会がありました。(震災後)久しぶりに海を目の前にして、自然と震災の経験をファミリーに話すことが出来ました。単語を繋ぎながらの説明でしたが、気持ちを伝えられたと思います。ホストファミリーは僕が話している最中、ずっと肩をやさしくたたいて励ましてくれました。これから僕が頑張って進んでいくことが、恩返しだと思っています」
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