WAW! メットライフシンポジウム: アラムナイが女性の社会進出について議論
「職場に自分の価値を提供できるからこそ、仕組みを変えることのできる、ゲームチェンジャーに私もなりたいと思う。」—TOMODACHIアラムナイより
8月27日に、WAW! Tokyo 2015シャイン・ウィークス公式サイドイベントとして、メットライフ生命主催のシンポジウム、「女性・男性の視点からジェンダー・ダイバーシティーを考える」に、11名のTOMODACHIアラムナイが参加しました。
日本政府は、2020年までに女性管理職の比率を30%に引き揚げる目標を掲げています。シンポジウムでは、 女性活躍の推進における戦略や課題などをテーマに基調講演いただきました。
白石和子外務省女性・人権人道担当兼北極担当大使からの開会の言葉に続き、安倍晋三内閣総理大臣からの、「女性が輝く社会は、あなたが輝く社会です」というビデオレターでサミットが開幕しました。
アメリカ国際開発庁、スーザン・マーカムジェンダー平等、女性エンパワーメント担当上級調整官は、女性と男性の雇用比率が同等になれば、全体のGDPが約3%上がるという統計を紹介しました。駐日インド大使館、ディーパ・ゴパラン・ワドワ駐日インド大使は、教育がいかに女性の機会を広げる鍵となるかを説きました。GE ヘルスケア・ジャパン株式会社、川上潤代表取締役社長兼 CEOは、自らのリーダーとしての経験や、自社で女性管理職を増やす際の課題に対する取組み等について共有しました。
パネルディスカッションでは、株式会社イー・ウーマン佐々木かをり代表取締役社長、株式会社日本総合研究所 翁百合副理事長、MetLife Inc.マリア・モリスグローバル従業員福利厚生部門担当 エグゼクティブ・バイス・プレジデントから女性の視点により活発な議論が行なわれました。一方、男性からの視点として、 GE ヘルスケア・ジャパン株式会社 川上 潤 代表取締役社長兼 CEO、 日本アイ・ビー・エム株式会社 下野 雅承取締役副社長執行役員 グローバル・テクノロジー・サービス事業本部長、メットライフ生命保険株式会社 伊藤 彰執行役 専務 コンプライアンス法務担当が語りました。
「僕にとってゲームチェンジャーとは、取り残されがちな少数派の意見を代弁してくれるオピニオン・リーダーのことです。」と語るアラムナイの近藤佑太氏は、男性の視点からも、SNSを活用し熱心に発信しています。
TOMODACHIアラムナイは、質疑応答にも積極的に参加し、日本の会社で成功するための戦略や対策について確認しました。神戸市外語大学3年生の谷幸穂氏は、発信力のある若者の多くが同じ悩みを抱えるように、周りから「フェミニスト」とレッテルを貼られることについてアドバイスを求めました。登壇者は、率先して行動をおこすリーダーになり、周りを巻き込んでいくことをアドバイスとして薦めました。
「これからは男性と女性ではなく、ダイバーシティーという言葉を使おうと思います。だって、女性の問題だけではないから。」-アラムナイの一人
シンポジウムの後には、夕食をとりながらTOMODACHIアラムナイそれぞれがの自分の考えや気づきを共有し、それらを今後どのような活動を通して発信したり、活用していくべきか議論しました。
プルデンシャル財団により提供されているTOMODACHIアラムナイ・リーダーシップ・プログラムでは、TOMODACHIアラムナイにリーダーとしての素養を育成したり、彼らが個人としても職業人としても成長し、日米関係の構築に役立つ人材になれるような機会を提供してくれています。
アラムナイの活動や自分の経験を共有したい方はalumni@usjapancouncil.orgまでご連絡ください。