TOMODACHIソーシャルアントプレナーシップ・プログラム プログラム後発表
「自分のビジネスモデルはセクシーではなかった」と昨年12月にUniversity Venture Grand Prix 2014でTOMODACHIソーシャルアントレプレナーシップ賞を受賞したDREAMPHAROS創設者の董又碩(ドンウソク)氏はシリコンバレーで得た評価について振り返りました。「セクシー」とはビジネスモデルに関しては普段使用しない単語ですが、ドン氏は自らのビジネスプランにグローバルなアピールが不足していることをシリコンバレーに指摘されたことを話しました。ドン氏はこのアドバイスを適用し、ビジネスプランをよりグローバルな観客に広めるため見直してきました。
DREAMPHAROS及び他2つの優秀なベンチャー企業が、2015年5月28日に開催されたプログラム終了報告会で、先3月に実施されたシリコンバレーの研修で学んだ最新のビジネスプランや知識と教訓について発表しました。当報告会はTOMODACHIソーシャルアントプレナーシップ・プログラム の最終イベントとなり、革新的な考え方やビジネスの展望に関して発表した若手起業家の成長した様子が明白に感じ取れる報告会となりました。
DREAMPHAROSはドン氏を中心として子育て支援サービス「ゆめちょう」を開発しました。ゆめちょうは、情報技術を用いることによって通常の連絡帳をデジタル化し、保護者と幼稚園・保育園の間で情報共有を可能にする革新的なスマートフォンアプリです。TOMODACHIソーシャルアントレプレナーシップ賞受賞者として、他二つの優秀なベンチャー企業と共に2015年3月9-15日にカリフォルニア州のシリコンバレーを訪問し、米国のベンチャーキャピタリスト、著名ベンチャー企業と学生企業家と会いました。
シリコンバレーを尋ねた3つのチームはDraper Fisher Jurvetson, フェノックスベンチャーズ、グローバルブレインなどの新興企業やスタンフォード大学とカリフォルニア大学バークレー校といった名門大学を訪れ、各チームは自らのアイデアを発表する機会がありました。シリコンバレー訪問後チームの皆様の「全体的な印象は革新的で画期的なアイデアを生む中心地」でありました。帰国後、各チームは新たなるアイデアと評価をさらに上質なビジネスプランを練るために使用しました。
プログラムを通して遂げた成長はチームと同行した野村総合研修所の石綿昌平氏と東京ニュービジネス協議会の辰野元信氏の二人の恩師から見て明らかなものでした。お二人は「企業家精神にあふれた考え方」という共通のテーマについて話しました。石綿氏は新興企業の適応性があり早く行動ができるベンチャーの特徴を指摘しました。加えて、辰野氏は若手企業家たちに「グローバル規模で考える」ことと「ビジネスプランの進化」を考えることを勧めました。
発表会を通して他の講演者たちも企業家精神にあふれた考え方を強調されました。経済産業省の石井芳明氏曰く新興企業とは革新と新しい仕事を提供する、これからの日本経済を支える大切な部門であると述べ、新興企業の発展を支援する重要さについて話しました。さらに、ヒガ・インダストリーズ代表取締役アーネスト・比嘉氏は米日の若手企業家を通してより強い米日関係を築く期待を表しました。結びの挨拶では田中豊東京ニュービジネス協議会副会長が「すべては始めること。そして諦めない」とお言葉を残し、若手企業家たちに自信と希望を与えました。
DREAMPHAROSは当イベントでシリコンバレーの教訓をどう応用したか発表し、新たなる「セクシー」なビジネスプランを公開しました。ドン氏は初期のプランを振り返り、グローバル性に欠けていることに気づき、より大規模な観客にとって魅力的なコミュニケーションアプリ作りに励みました。
DREAMPHAROS、Powerful Power (パワフルパワー)とdricos(ドリコス)の3つのチームはTOMODACHIソーシャルアントレプレナーシッププログラムを通して自らの企業に対しての考え方をよりグローバルなものに変え、日米の企業家を繋ぐ架け橋としての役割も果たしました。TOMODACHIイニシアチブでは今後も若手起業家を支援する活動に集点を当て、今年12月に開催されるUniversity Venture Grand Prixも支援します。