安倍昭恵内閣総理大臣夫人が2015年TOMODACHI MetLife Women’s Leadership Programの参加者を激励
2015 年5月30日、2014-2015 TOMODACHI MetLife Women’s Leadership Programの10ヶ月にわたるメンターシップ・プログラムの参加した82名の日本人女性リーダーが、東京、大阪、福岡と那覇から集結し、渋谷セルリアンタワー東急ホテルにて開催された、プログラムの最終回となる会議に参加しました。
プログラムに参加したメンター、メンティーはプログラムを通して習得したリーダーシップ・スキルや新たに身につけた自信について振り返りました。本会議にはメットライフ生命保険株式会社代表執行役会長、社長、最高経営責任者(CEO)サシン・N・シャー氏をはじめ、ルミナラーニングアジア地区パートナー エリザベス・ハンドーヴァー、ゴールドマン・サックス証券株式会社副会長 キャシー・松井、シンクタンク・ソフィアバンク代表 藤沢久美氏といったビジネス界のリーダーが出席した他、安倍昭恵内閣総理大臣夫人に来賓としてご列席いただきました。
エリザベス・ハンドーヴァー氏によるリーダーシップ・ワークショップを皮切りに、(未だ)男性優位の社会の中で「自分はリーダー」と信じることの大切さを強調しました。さらに、リーダーとして複数のコミットメントを同時に操る必要があることを「競合するコミットメント」として説明し、「自分に対してのネガティブな思いこみを持つ事は、競合するコミットメントになる。だからこの思い込みに打ち勝つことが重要」とハンドーヴァー氏は続けました。さらに、ハンドーヴァー氏は会場にいる参加者に向けて「女性が次々と社会の中でリーダーシップとパワーの面で地位を向上していく過程で、誇りを高く持ち、自分の意見は聞くに値すると自ら信じて、胸を張って会議室に行きましょう!」と呼びかけました。またワークショップの終わりに「自信を持てば周りの人は必ず気づく。そしてあなたの意見に耳を傾けてくれる」と述べ、「自信を持つ」ことの重要さを強調しました。
引き続き実施されたパネル・ディスカッションでは、キャシー・松井氏が登壇しました。松井氏は金融界に留まらず「ウーマノミクス」といった、女性が経済を盛り上げるという考え方を推進する活動においても同様に功績を収めてきました。素晴らしいキャリアを積み重ねてきた松井氏は、自分自身の道のりを決して容易ではなかったと振り返りました。成功までの道のりは一直線ではなく、実際には様々な困難に直面する事、またこれらの困難を乗り越えることによって、人間は公私において成長できることを指摘しました。
安倍昭恵夫人はご挨拶の中でフェミニズムと女性のリーダーシップの将来について触れ、女性ならではの寛大さ、しなやかさ、優雅さといった特性を活かしてほしいと述べられました。また女性としての特性を犠牲にすることなく、リーダーとしてキャリアを築くことができると参加者を激励しました。女性の権利に対して熱心に取り組んでおられる安倍夫人のお話を拝聴し、参加者は感銘を受けました。
日本における次世代の女性リーダーのネットワーク形成を支援するために、昨年秋、東京、那覇、大阪と福岡各地から41名の女子大学生と41名の中堅・若手女性リーダーが集結し、ペアを組みました。参加者は東京の米国大使館と領事館が主催するリーダーシップ育成や、財政的な自立を支援するグループ活動に参加し、個人の成長とネットワーク形成の貴重な機会を得ました。プログラムの一環である十日間における米国訪問では、ワシントン D.C.とニューヨーク市を訪問し、メイジー・ヒロノ米国上院議員やタルシー・ギャバード米国下院議員などの政府やビジネス界のリーダーと会う機会にも恵まれました。
今回開催された最後となる会議では、メンティー、メンター共にこの10ヶ月間の経験を振り返り、世界各地のリーダーからお話を伺う機会がありました。プログラム終了後、メンティーたちは自分の夢とキャリアを実現するための術を学び、メンターたちも新たなリーダーシップの視点を養うことができました。彼女たちがTOMODACHI世代の一員として、またあらゆる分野におけるリーダーとして活躍することを願っています。
2015-2016年度のTOMODACHI MetLife Women’s Leadership Programにおきましても、引き続き、将来の女性リーダーを育成します。
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