アラスカ州立大学の生徒がモンティ・ディクソン記念のTOMODACHIプログラムで岩手県を訪問
2015年5月8日から15日、アラスカ州立大学アンカレッジ校の大学生10名と教員2名が、TOMODACHIアラスカ・アンカレッジ大学-岩手大学KAKEHASHIプログラムに参加しました。このプログラムは、地理と環境学のコースの中の「津波:日本から学ぶ教訓」と呼ばれる授業の一環です。
本プログラムはアラスカ州立大学アンカレッジ校のモンゴメリ・ディクソン日本語日本文化教育センターにより発足しました。このセンターは、アラスカ・アンカレッジ大学の卒業生、モンゴメリ・ディクソン氏を追悼して設立されました。彼は、岩手県陸前高田市で、JET(Japan Exchange and Teaching Programmeの略で語学指導等を行う外国青年招致事業 )の外国語指導助手(ALT)として英語教育に従事していた時に、東日本大震災の津波に巻き込まれて命を落としました。
生徒は5月8日に日本に到着し、まず岩手県陸前高田市を訪問し、被災の現状を視察しました。また、市民団体のリーダーとも面会し、復興の取り組みについて学びました。アンカレッジ地域では1964年にマグニチュード9.2の壊滅的な地震と津波を経験しました。また同地域で再びこのような大地震が起こる確率も高いと考えられています。アラスカ州の将来の災害対策計画を立てるために、プログラム参加者は陸前高田市やその他の地域が経験した大規模な災害やその復興活動から、多くの教訓を学びました。東北での活動には、岩手大学の学生達も加わりました。陸前高田市滞在後、東京に1日に寄ったのち参加者は京都へ向かいました。京都では、清水寺を訪問し、津波で流された陸前高田市の松の木から彫られた大日如来の仏像を見学しました。清水寺ではモンティ・ディクソン氏の記念式典に出席しました。最後に訪問した広島では、生徒は日本社会のレジリアンス(回復する力)に触れ、プログラムを終えました。