TOMODACHIソーシャルアントレプレナーシップ賞の受賞グループ、アメリカのシリコンバレーを訪れる
TOMODACHIソーシャルアントレプレナーシップ賞を受賞した北陸先端科学技術大学院大学のドリームパーロスが2015年、3月9日から15日までシリコンバレーを訪れました。彼らはアメリカのベンチャーキャピタルや、Draper Fisher Jurvetson, フェノックスベンチャーズ、グローバルブレインなどの新興企業を訪れ、彼らのアイディアを披露する機会や、スタンフォード大学(正式名称リーランド・スタンフォード・ジュニア大学)、カリフォルニア大学バークレー校、Code for America’s シビックハックナイトからの学生起業家等と関わる機会を与えられました。
北陸先端科学技術大学院大学のドリームパーロスは幼稚園や保育園が子供の親とコミュニケーションを取るための子育て支援サービス「ゆめちょう」を開発しました。ゆめちょうは、*幼稚園と保育園向けの情報サービスです。通常、園はこどもの状態と連絡事項などを紙の連絡ノートに手書きで記入したり、印刷して貼り付けたりすることで保護者と情報共有しています。しかしドリームパーロスが開発したゆめちょうは、情報技術を用い、デジタルな連絡帳として、いつでもどこでも園と保護者の情報共有と活用を支援します。
今回の受賞者であるドリームパーロスはベンチャーキャピタルや、大学、NPOを訪れ、このような多様な機関から様々な視点を学びました。さらにベンチャーキャピタルは必要で建設的な評価をドリームパーロスに提供し、ドリームパーロスのメンバーは彼らのビジネスプランを利用者の視点に立ち、いくつか修正する必要があることを理解しました。また、スタンフォード大学とUCバークレーで、ドリームパーロスは“デザイン”ワークショップにビジネスプランと商品のデザインを学び直すために参加しました。このプログラムはビジネスや商品のデザインのための新しい取り組みであり、ドリームパーロスはどの様な方法で彼らのビジネスプランを構成すればいいのかと考え直す刺激を受けました。Code for Americaでは、アメリカの主要なNPOのメンバーが人気のあるハックナイトワークショッププログラムに参加し、サンフランシスコを改良する彼らの活動計画について話し合いました。ドリームパーロスの生徒達はフィードバックをプログラムの間、他の参加者に配りました。ドリームパーロスは彼らがアメリカで出会った人々から受け取った深い考えやフィードバックに感謝し彼らの旅を終えました。
TOMODACHIソーシャルアントレプレナーシップ賞は2014年12月に行われた、University Venture Grand Prixで授与されたものです。経済産業省により開催され、Tokyo New Business Conference (NBC) と Nomura Research Institute (NRI)に支えられています。日本全国の大学・大学院生から70近いグループが申請し、上位9つのグループが彼らのアイディアを教授、起業家、企業の幹部、非営利のリーダーで構成された審査員の前で披露するため最終選考として残りました。