福島大学の学生、TOMODACHIイニシアチブの交換プログラムでワシントン州シアトルを訪問
2014年9月8日に福島大学の学生ら8名と教員が、TOMODACHIシアトル-福島草の根交流プログラムに参加し、ワシントン州シアトルを訪れました。一週間にわたる文化交流プログラムの滞在期間中、生徒たちはスペース・ニードルなどの観光地を訪れたり、シアトルマリナーズのゲストとしてセイフコフィールドで試合を観戦したりと、シアトルならではのイベントに参加し楽しみました。また今回このプログラムの為に特別に企画されたスターバックス社やマイクロソフト社への会社訪問では、普段は見ることのできない大企業の内部を見学でき、参加者にとってともて貴重な機会となりました。ホームステイ先での滞在中には、アメリカ文化を肌で感じることができたと多くの参加者からコメントがありました。
本プログラムには上記以外にも様々な内容が盛り込まれており、その一つでワシントン州日米協会のJapan-in-the-Schools programでは、現地の小学校や高校でアメリカ人生徒に対して彼等が授業を行いました。サーグッド・マーシャル小学校では小学校2年生のクラスで、同じ年代の日本の小学生はどのような一日を過ごしているのかを紹介し、オーディア高校では自ら作成したシナリオを使って日本語を学ぶ高校生たちの練習相手になりました。このような活動は、福島大学の学生が教育関係の職業や比較教育学に関心を深める良いきっかけとなりました。「日本とアメリカを比べると、学校の雰囲気の違いが印象的でした。教育者になりたいと考えている自分とって、自分がどのように成長し、学生に接していきたいのかという問いに対するヒントを与えてくれる良い経験となりました。」とある学生は述べています。
福島大学の学生たちはアメリカで暮らす日本人の歴史をたどるため二世兵士メモリアル・センターやパナマホテルにも足を運びました。博物館では第二次世界大戦中の日系人強制収容所や日系アメリカ人で構成された部隊についての様々な資料に接し、多くの大学生が今まで触れることのなかった歴史の中の重要な1ページに目を向ける場となりました。「第二次世界大戦で戦った人々がこれほどまでに多様な背景を持っているとは今まで知る由もなかった。当時兵士として戦場にいた若者たちは現代の私たちに何を期待しているのだろう。帰国したら彼らについて調べ、ここで見聞きした貴重な話を地元の人たちにも広めていきたい。」と語る学生もいました。
福島大学の学生たちは歴史、経済、文化において日米両国がたどってきた歴史に触れることができました。プログラムの終盤には、参加できたことに対する感謝と、視野を広げるきっかけとなった素晴らしい数多くの経験についてある生徒はこのように語りました。「このプログラム中に見て、聞いて、触れたものの多くは自分の力だけでは到底経験できなかったものばかりです。このような機会を設けてくださった方々に本当に感謝申し上げます。短期間でアメリカ社会のすべてを見ることはできませんでしたが、全体像を知るために不可欠な一部を見ることができたと実感しています。」
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