TOMODACHI ダラス・仙台アンバサダーズ、仙台でのホームステイを終え米国大使館を訪問
2014 年7月7日に、ダラス・仙台ヤングアンバサダーズプログラムの参加者9名が米国大使館(東京) を訪れ、仙台での一週間のホームステイを振り返りました。今年はダラスの生徒が仙台を訪れましたが、昨年は仙台の生徒がダラスでのホームステイに参加し、テキサス州の文化を学びながら東日本大震災の体験を現地の方に伝えました。本プログラムは地震と津波の後、米国と日本の若者の間で培わされている異文化理解の精神を体現しています。
引率の先生2名と一緒に仙台を訪れた生徒たちは、仙台の文化と生活を満喫しました。印象に残った仙台での経験として、仙台市博物館・青陵高校・特別養護老人ホーム「杜の里」の訪問や、仙台市の奥山恵美子市長との面会を挙げました。ホームステイ先の家族は、生徒たちに積極的に日本の慣習や文化を紹介しました。一方で、アメリカの文化にも興味を持っていました。ネブヤ・トマサ・エルナンデス氏は、「 私たちがホストファミリーに熱心にアメリカの文化を紹介したように、ホストファミリーも私たちに日本の文化を親身に教えてくれました」と振り返りました。
また、生徒たちは宮城県での思い出についても語り、家に上がるときには靴を脱ぐことや、麺はすすって食べることなど、日本独特の習慣に関心を寄せていました。 温泉はとりわけ興味深かったようで、エスメラルダ・クリスタル・アレホ氏は、「温泉という文化にはとても驚いた」と振り返りました。短期間のホームステイにも関わらず、ホストファミリーとの仲が 深まったというレズリー・ベリー氏は、「仙台の文化に慣れ親しむことができました。一番楽しかったのはホストファミリーとの時間で、本当に仲良くなりました」と思い返しました。パウリーン・スピーグル氏も同じような心情を抱いていました。「ホストファミリーと5日間を過ごした後、彼等の家族の一員になった気がしました」と振り返りました。
被災地を訪問した時に目の当たりにした東日本大震災の影響についても話し合いました。 サミール・カリーム・ホジャ氏は、家のコンクリートで造られた基盤のみが残った住宅街を被災地で目撃して衝撃を受けました。しかし、困難を味わった被災地の中に希望もみつけることができたそうです。震災当時は多くの子供たちの避難所であった、丘の上にある公園を訪れたときのことでした。この公園にいる間だけは、ホジャ氏は安心した気持ちになれたといいます。この公園が、ホジャ氏に被災地に対する新たな希望を抱かせました。
近いうちに仙台をまた訪れてホストファミリーと再会したい、と生徒たちは語りました。また、将来は日本の大学で勉強したいと話す生徒もいました。トマサ・エルナンデス氏は、「仙台で培った友好関係を保っていき、これからも人と人の関係を紡いでいきたいです」と今回のイベントを締めくくりました。心に響く経験を胸に刻んだ生徒たちは、ダラスに戻り仙台での体験を共有していくことでしょう。
- 本プログラムについて、詳細はこちらをご覧ください
このプログラムは、トヨタ自動車、三菱商事、